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11-21(土)

「死顔」  吉村昭


生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた─「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿─「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。


<感想> ★★★★☆

吉村昭が亡くなってから三年が経ちました。 

本書は遺作である『死顔』を収めた最後の作品集です。 

歴史モノやそれにまつわるノンフィクションで作家として成功した著者です

が、個人的には初期作品の雰囲気が好きです。 

その死の報らせを聞いた時に、吉村さんらしい亡くなり方だな・・・と感じた

のは、そのせいかもしれません。


さて、表題作に関しては、亡くなる直前まで推敲が重ねられていたとのこと

です。 私小説でその死生観が凝縮された作品に仕上がっています。 そ

れなりに迫力のある作品ですが、読者もある程度年齢を重ねないと、作品

の核に触れることが出来ないのではないかと思います。 人生の節目で読

み返するなら、その時々で異なる印象を持つ類の作品です。 


この作品集がきっかけで、吉村作品にもっと触れてみたいとお考えなら初

期の作品を強くおススメします。 明るい作品は少ないものの、キレのある

文章は研ぎ澄まされた刃を思わせます。


手に入りやすい本では↓



この小説集に入っている『少女架刑』がスゴすぎます。
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