プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
11-07(土)

「悪果」 黒川博行



かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と癒着、横領、隠蔽、暴力、…日本警察の真実のなかにあぶりだされる男たちの強烈な光と闇。





<感想> ★★★★☆

本書は第138回直木賞ノミネート作品です。 受賞作は桜庭一樹さんの

『私の男』でしたが、佐々木譲さんの『警官の血』と並んで話題になってい

た記憶があります。


さて、本書をひとことでいうならピカレスク小説です。 主人公は大阪府警

の暴力団担当の刑事(通称マル暴)。 捜査対象である暴力団から接待

を受けるのは日常茶飯事で、怪しげなジャーナリストと組んで恐喝まがい

の行為にまで手を染めています。 まさに悪徳警官という言葉がぴったり

くるキャラクターですがイマイチ憎めません。 


腐敗した警察組織の中に身を置いて、どうせみんな悪いことをしてるんだ

から自分もやらなきゃ損するんじゃないかという感覚。 高潔でいるより

易きに流れてしまう人間の弱さを巧みについているからではないかと思い

ます。 主人公の相棒が『なにわ金融道』を読み耽るシーンがありますが、

テイストは似ているかもかもしれません。 


しかし、本書の核は主人公が窮地に立たされる後半にあるように思いま

す。 ヤクザ、クラブホステス、学園理事長、不動産デベロッパー。 そし

て悪徳警官。 多彩なキャラクターを配した上で、あえて展開を複雑にし

て、良質の和製ハードボイルドに仕上げています。 


警察小説がお好きな方はもちろんですが、感情移入がしにくいピカレスク

小説は苦手と感じている方にあえておススメします。

関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。