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11-06(金)

「パンドラの火花」 黒武洋


死刑制度廃止。そのとき、政府が扱いあぐねたのは、すでに判決が確定していた死刑囚たちだったが…。十六歳で家族六人をみな殺しにした横尾友也も、今や五十代の死刑囚。彼に更生の余地ありとする政府は、刑の執行停止を交換条件に、「ある人物」を説得して、その凶行を未然に防ぐことを命じた。果たして、罪とは償えるものなのか?罪と罰の根源を問うクライム・サスペンス。


<感想> ★★★★☆

黒武洋さんは以前『粛清の扉』という作品を読みました。 「バトル・ロワイ

ヤル」
的な展開にイマイチ馴染めなかったというのが個人的な感想ですが、

読者をグイグイ引っ張っていく力のある作家さんという印象をもちました。


さて、本書はいわゆる食いつきのいい作品で、冒頭からいっきに引きずり

込まれます。 ところがいきなりタイムマシンが出てきます。 あらすじを

読んでサスペンスをイメージしていた私は正直言って?????でした。 

しかし、その時点で思いっきり引きずりこまれているの退くに退けません。 


執行を待つ死刑囚がタイムマシンに乗って犯罪を犯した時代に帰って、そ

の犯罪を阻止するという筋立てで、阻止の方法は当時の自分と会って説

得するというものです。 チープと言えばチープな展開ですが、若い頃の自

分と直接向き合うというSFやファンタジィーでなければ許されない設定を

最大限駆使して描かれているのは、あらすじにある通りのクライム・サスペ

ンスでした。 


若い頃、自分が抱えていた深い心の闇に現在の自分が降りていくというシ

チュエーションと、それを描く筆が秀逸でたっぷり読ませてくれます。 

ところどころに織り込まれている人生の機微も絶妙で、読者によってはウ

ルウルきちゃうかもしれません。


語弊があるかもしれませんが、牽引力のある文章はコミック感覚で読み進

めることも可能です。 兎にも角にも面白い小説ないかなぁ~?という方

に躊躇することなくおススメします。 
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