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10-27(火)

「悼む人」 天童荒太



聖者なのか、偽善者か?「悼む人」は誰ですか。七年の歳月を費やした著者の最高到達点!善と悪、生と死が交錯する至高の愛の物語。




<感想> ★★★★☆

本書は昨年下半期の直木賞受賞作です。 タイトルだけ見ると宗教観を前面

に押し出した作品をイメージしてしまいがちですが、どちらかというと哲学的な

側面を併せ持った作品です。 ベストセラーになった『永遠の仔』はミステリー

仕立てでしたが本書ではその要素を排しています。 すなわちそれはエンター

テイメント性を極力抑えたということです。 天童さんは7年掛けて書き上げた

そうですが、その気迫は充分感じることができました。


さて、全国の事件や事故の起きた現場を訪れ、そこで亡くなった人を悼む若い

男性が本書の主人公です。 彼に関心を持つジャーナリスト、夫を殺した女性。 

そして彼の母親。 この三人の視点で「悼む人」の人物像を浮き上がらせると

いう構成です。 それなりに起伏のあるストーリーは読者を飽きさせないし、好

みもあると思いますがコクのある文章も秀逸です。


ただ、問題はキャラクターの特殊性です。 私は主人公に感情移入できるよう

になるまでかなりの頁数を必要としました。 脇役である三人がそれなりに魅

力的なので、そちらに感情移入したまま読み終えるというのもアリですが、「悼

む人」の内面に触れないと著者のメッセージは心に響いてきません。


世の中的には「泣ける本」として流通しているようなので、そのような読み方を

否定するつもりはありません。 ただ、価格以上の見返りを求めるのであれば、

ある程度時間を掛けて丁寧に読んでみることをおすすめします。

費やした時間が無駄になることはありません。

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Comment


 

Re:「悼む人」 天童荒太(10/27)

こんばんは!
この作品は直木賞受賞作だし、天童荒太だし、ということで読みたい作品です。
しかし最近、短編集やアンソロジーばかり読んでいるためか、長編作品を読む気力が衰えてきてます。天童荒太さんの本はすごくぶ厚いイメージがあるので、最後まで読めるのかちょっと不安なこの頃です…。

 

ぷるんつさん

こんにちはぁ~♪

>こんばんは!
>この作品は直木賞受賞作だし、天童荒太だし、ということで読みたい作品です。
>しかし最近、短編集やアンソロジーばかり読んでいるためか、長編作品を読む気力が衰えてきてます。天童荒太さんの本はすごくぶ厚いイメージがあるので、最後まで読めるのかちょっと不安なこの頃です…。

『永遠の仔』もめちゃくちゃ長かったですよね!!
あくまでエンターテイメントなので、読みやすい工夫は随所にされているんだけど、前半はちょっとモタつきました。 

とりあえず「悼ませていただきました」が何回出てくるのか確認しながら読んでみてくださいませ。(笑)

 
 
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