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09-13(日)

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介


夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


<感想> ★★★☆☆

道尾秀介さんは初めて読みますが、すでに直木賞にもノミネートさ

れている若手の実力派です。 


さて、他の作品やあらすじから本書はミステリーであることがうかが

えます。 冒頭、友達の首吊り死体を発見するの主人公は小学生。 

三歳になる妹と友人の死の真相に迫るという筋立てからレトリック

を用いた探偵ごっこ(実は友人は自殺していないという結末)的な

作品だと予想しました。 しかし徐々に友人の死は確定的なものに

なって行きます。 でも、どこかにレトリックがあって主人公は救われ

るはずだ・・・という想いで読み進めていくと三歳の設定の妹に違和

感を覚えます。 自分の子供が三歳の頃って・・・??



結論から言うならいくつかのレトリックを用いていますが、昨今ブームの

それとは異なります。 正直言ってストーリーより読者のミスリードを誘

うことを優先したり、無理な「整合」を提示するスタイルのミステリーに

飽きあきしていたので、この着地は納得できるし小説としてのレベル

はそれらを凌駕しているといっても過言ではありません。 ただ、前段

でも申し上げましたが、この展開は読後感の悪さだけが印象に残って

しまいます。 もちろんそれは著者の狙いなんだけど・・・・・・・。

ちょっと複雑な作品でした。

  
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Comment


 

Re:「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介(09/13)

こんにちは。
私も以前何気なくこの作品を読んで、予想外の結末と後味の悪さに衝撃を受けました。
「ひまわり」とか「小学生」や「夏休み」といった健全な単語が並んでいるだけに、なおさらですよね~。
毎回予想外な展開を描くこの作者ですが、この作品は後味の悪さも手伝って、妙に印象的な作品です。

最近本屋でよくこの作品が平積みになっているので、話題になっているんでしょうか?

 

ぷるんつさん

こんばんはぁ~♪

>こんにちは。
>私も以前何気なくこの作品を読んで、予想外の結末と後味の悪さに衝撃を受けました。
>「ひまわり」とか「小学生」や「夏休み」といった健全な単語が並んでいるだけに、なおさらですよね~。
>毎回予想外な展開を描くこの作者ですが、この作品は後味の悪さも手伝って、妙に印象的な作品です。

アクの強さでは天下一品だと思います。 エンターテイメントの枠を超えているような気もします。 視点を変えてみれば後々まで残る作品になると思います。

>最近本屋でよくこの作品が平積みになっているので、話題になっているんでしょうか?

道尾さん自身が二回連続で直木賞候補になっているし
話題性はあるのかもしれません。 ただ、本格ファンはそっぽを向いているし、室の高さは否定しませんが一般ウケする作品ではありませんよね。 正直言ってこんなに売れていい作品ではないと思います。(汗)

 
 
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