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09-12(土)

「白蝶花」 宮木あや子


昭和十九年、福岡県知事の屋敷に奉公にきた千恵子。華やかな博多の街、美しい令嬢・和江との友情、そして初めての恋。しかし戦争の足音は、千恵子のすぐ背後に迫っていた…千恵子の波乱に満ちた人生を縦糸として、激動の時代にそれぞれの愛を貫き通した五人の女たちが織りなす恋模様。戦前・戦中・戦後の日本で、恋に命をかけた女たちを描く純愛官能ロマン。第五回R‐18文学賞大賞受賞『花宵道中』の宮木あや子最新作。


<感想> ★★★★★

もぉ~思いっきりツボです。

戦前・戦中・戦後。 時代に波に押し流されていく男と、それに翻弄されて

いく女。 『花宵道中』と同じく変則?連作短編ですが、順番どおりに読ん

でいけば長編になります。 タイトルは『白蝶花』ですが、それぞれの作品

「天人菊」「凌霄花」「乙女椿」「雪割草」というタイトルがついています。

とにかくこのシチュエーションは大好物なので、上下巻(できれば二段組)

ぐらいの長さで読んでみたいものです。(笑)


さて、本書は昭和前夜の有馬温泉からはじまります。 冒頭の「天人菊」

は親に芸妓として売られた姉妹を情感たっぷりに描いています。 

一月後、年号は昭和へと変わる。 のひとことで、この物語は幕を下ろ

しますが、後に語られる物語と密接な関係があります。


その後、主人公と時代を変えながら舞台も東京、博多、酒田へと移って

いきます。 当時の新聞記事や歴史的な事実を時系列で織り込んでいく

というやり方はベタといえばベタですが、あたかもその時代、その場所に

身を置いているような気分にさせられる文章は秀逸です。


前半で主人公の女性たちは時代や制度から文字通り蹂躙されています

が、時代の波に押し流される男に対して、翻弄されながらも押し流されま

いとする女の強さが印象的でした。 彼女たちが命がけでする恋が新た

な命を生み出し育んでいく、それこそが時代を紡いでいくということなの

ではないか?などと思ったりもしました。


二作目まではエロエロシーン多発注意報発令中ですが、ここにお見えに

なる方々はリッパなオトナなので大丈夫だと思います。(汗)

読後感は最高にいいです。 


芸妓・やくざ・お嬢様・奉公・お屋敷・青年将校・女学校・反政府運動

千人針・赤紙・妊娠毒・大本営発表。
 これらのキーワードにビビッと

来た方におススメです。


宮木あや子さんのブログを発見したのでリンクを張っておきます。

宮木ログ

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Comment


 

Re:「白蝶花」 宮木あや子(09/12)

こんばんは!
きたあかりさん、ズッポリならば読まねばなりません!(とりあえず2作目までは(笑))
大正ー昭和期の時代に流されていく女性たちの話はとても興味があります。

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは!
>きたあかりさん、ズッポリならば読まねばなりません!

宮木あや子さんは最近ブレイクしまくっているので話の種におススメします。

>(とりあえず2作目までは(笑))

CYNさんほどの方なら歯牙にも掛からないと思いますが・・(笑)

>大正ー昭和期の時代に流されていく女性たちの話はとても興味があります。

そのあたりはとても巧く書かれていましたよ♪

 
 
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