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07-31(金)

「喋々喃々」  小川糸



東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞。ある日、店に父親とそっくりの声をした男性客が訪れ…。少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤を、下町の季節やおいしいものの描写を交えながら丁寧に描く。待望の第2作。




<感想> ★★★★★

本書は昨年『食堂かたつむり』がベストセラーになった小川糸さんの二

作目です。 料理や癒しがテーマになっていた前作と比較すると、400頁

弱の本書は構成もしっかりしているし主人公の心の襞(ひだ)を描く筆も

格段に進歩しています。 個人的に著者の季節感のある文章がたまら

なく好きですが、本書では舞台になる東京の下町(いわゆる谷根千)の

四季を独特の筆致で描いています。 この点に関して雑誌の下町特集

みたいだという意見もあるようですが、この世界観を否定してしまうと物

語自体が成立しなくなってしまいます。 


さて、本書の内容をひとことで言うなら既婚男性と独身女性の不倫の話

です。 とかくドロドロしがちなテーマをやんわりと静かに描きます。 

川上弘美さんっぽいなぁ~と思ったりもしますが、ところどころ主人公の

感情が発露する場面を意識的に差し挟んでいます。 抑揚をつけるとい

う点では必要なのかも知れませんが、もっと抑制を効かせたほうが小説

としてのクオリティーは高くなったのではないかと思います。 


正直言って突っ込みどころはいくつもありますが、前作で獲得した読者

層に反感を買うであろう不倫というテーマをあえてチョイスした著者と版

元の気骨に敬意を表して★をひとつプラスしておきます。 どれぐらい反

発を食らっているかはア○ゾンのカスタマーレビューをご覧になってくだ

さい。 誰かこういう人たちに小説を読む楽しみを教えてあげてください

ませ。(笑)

ちなみにタイトルの意味は「男女がむつまじく話し合うようす」だそうです。


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Comment


 

Re:「喋々喃々」  小川糸(07/31)

こんばんは。
わたしも『食堂かたつむり』が大好きだったひとりです。
『喋々喃々』も読みたい、読みたい……と思いつつ
まだ入手できずにおりました。
反発を受けてる……なんてことは知りませんでした。
ますます 読みたくなりました。

 

kayokorinさん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは。
>わたしも『食堂かたつむり』が大好きだったひとりです。
>『喋々喃々』も読みたい、読みたい……と思いつつ
>まだ入手できずにおりました。
>反発を受けてる……なんてことは知りませんでした。

「食堂かたつむり」の主な読者層って30~40代の既婚女性あたりではないかと思います。 普段から本を読んでいるとこういう感じにはならないと思うんだけど・・前作はそれだけ裾野が広かったということだと思います。(汗) 

この作品でもいろいろな料理が出てくるの出てくるので、そちらも楽しむことができます。 私はトマトのおでんが気になりました。
 
>ますます 読みたくなりました。

小説を読む楽しみを知っている方なら十二分に楽しめますよん♪

 

Re:「喋々喃々」  小川糸(07/31)

「食堂かたつむり」を酷評した私としては、これは読まないだろうなあ・・・と思う反面、「心の襞(ひだ)を描く筆も格段に進歩して」いるそうなので、読んでみようかとも思います。
アマゾンさんちにも行ってみましたが、評価は高くないですね。人がけなしていると「どれどれ?どんなにひどいの?」また読みたくなってしまう、へそまがりなぱぐらです。

 

Re:「喋々喃々」  小川糸(07/31)

う~ん、内容的には普通の主婦には受け入れられないのかな。
でも一人の女性としての気持ちの変化や日常の中での思い方など、小説としてはとってもいいとおもうんだけどね~
きたあかりさんも読まれたなら「喋々喃々ごっこ」出来ますね♪

 

ぱぐら2さん

こんばんはぁ~♪

>「食堂かたつむり」を酷評した私としては、これは読まないだろうなあ・・・と思う反面、「心の襞(ひだ)を描く筆も格段に進歩して」いるそうなので、読んでみようかとも思います。

あくまで個人的な見解ですが、本を最も「買う」層って、年間読書量30冊の女性ではないかと思います。
(私も含めて100冊以上読む層のほとんどは図書館や古本屋さんを利用していますからね・・)それを踏まえるなら『食堂かたつむり』はユーザーのニーズにあったイイ本だと思います。 

>アマゾンさんちにも行ってみましたが、評価は高くないですね。人がけなしていると「どれどれ?どんなにひどいの?」また読みたくなってしまう、へそまがりなぱぐらです。

良くも悪くもユーザーに媚びていた『食堂かたつむり』と比較するなら、ユーザーが最も嫌う「不倫」をテーマに持ってきたところに著者や版元(ポプラ社)の決意のようなものを感じます。 本を最も「読む」けど「買わない」層をどれだけ動かせるかという試みがなされているような気がします。

 

ケイプコッドさん

こんばんはぁ~♪

>う~ん、内容的には普通の主婦には受け入れられないのかな。

え~っと。ケイプコッドさんも普通の主婦だと思いますが(笑)、すげぇ極端な言い方をするなら普段小説をあまり読まない主婦層というか・・(汗)『食堂かたつむり』はそういう層にまで食い込んだからこそ、あれだけ売れたんだと思うんですよぉ~。 

>でも一人の女性としての気持ちの変化や日常の中での思い方など、小説としてはとってもいいとおもうんだけどね~

そういう風に小説を読めるケイプコッドさんが好きだわ(笑)

>きたあかりさんも読まれたなら「喋々喃々ごっこ」出来ますね♪

ほい!とりあえず呉服屋さんに行ってきますね♪

 
 
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