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05-30(土)

「山谷ブルース」 エドワード・ファウラー



「このガイジン野郎!」。悪態と共に食らった顔面パンチをきっかけに、米国人学徒が東京の裏町山谷へ入った。ドヤに住み、日雇いで働きながら、寄せ場の人びとの貴重な肉声を得た労作。




<感想> ★★★☆☆

山谷といえば泪橋。 泪橋といえば「あしたのジョー」 「あしたのジョー」とい

えばドヤ街。 ドヤ街といえば山谷。 しかし、日雇い労働者の街として知ら

れる山谷の正確な位置を地図で指し示すことの出来る人はどれくらいいる

でしょうか? 私自身もこの街から半径10キロ以内の場所で産まれていま

すが、正確な位置はかなり曖昧です。 

イメージだけが先行していて実態はよくわからない。 それがこの街の印象

です。


さて、本書は山谷に関わりのある人たちへのインタビューを中心に構成さ

れています。 街の住人である労働者。 ホームレス。 福祉施設の職員。 

手配師。 市民運動の活動家。 ドヤの経営者。 マンモス交番の警官・・・。 

様々な人たちから話を聴くことで、山谷のありのままの姿を客観的にレポー

トしています。 また、なぜこの街に労働者が集まるようになったのか? 

高度成長期この街がどのような役割を担っていたのか? 歴史的な側面に

ついても詳しく書かれています。


本書が上梓されたのは91年。 経済に若干の翳りは見えていましたが、今

ほどの不景気ではありません。 それを踏まえるならそこに描かれているの

は現在の山谷ではありません。 かつてドヤと呼ばれた山谷の労働者の住

処だった安宿ですが、現在は低予算で日本にやってくる外国人観光客で賑

わっていると聞きます。 では、最底辺で調整弁の役割を担っていた労働者

たちはどこに行ったのでしょうか? そして、新たに彼らの役割を引き継い

でいるのはどんな人たちなのでしょうか? 


イメージだけが先行していて実態はよくわからない。 かつて、この街の印象

でしたが、現在それがこの国全体の印象になりつつあると言うのは飛躍しす

ぎでしょうか?


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