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02-25(水)

「容疑者Xの献身」 東野圭吾


天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。



<感想> ★★★★☆

すでにたくさんの方がお読みなっているようなので、結果から言わせていた

だくなら、謎解きミステリーとしてはパーフェクトな作品です。 あくまで個人

の意見ですが、いわゆる新本格派に属する方々の作品に見られがちな「い

やらしさ」もないし、読者はどんでん返しを素直に受け入れることができます。 

また、躍動感のある草薙。 普段はクールな湯川が友情の狭間で悩む姿も

よく描けています。 一部では、読みやすいけど軽いなどと言われる東野作

品ですが、本書はそれを払拭する力を持っています。 


人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。 

絶妙のタイミングで差し挟まれる言葉は読者の胸を打ちます。


ただ、小説(物語)としてパーフェクトだったかと問われれば、残念ながら違

和感を覚える部分いくつかあったように思います。 

本書を貫くのはヒューマニズムで、文字通り石神の「献身」が読者の感動や

共感を呼ぶキーポイントになっています。 しかしその中に無辜の斬られ役

配したことで 
(←ネタばれするので反転しました。) 齟齬を来たしているような気がします。 

「水戸黄門」じゃないけど、せめて「峰打ち」的な配慮があれば・・・・。(笑)

そこが謎解きミステリーの限界だと言われればそれまでですが、石神という

キャラクターに善悪を超越する強い情念。 あるいはある種の狂気が備わっ

ていれば、もうちょっと違った読後感があったかもしれません。 

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