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01-30(金)

「日曜日たち」 吉田修一


ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。



<感想> ★★★★☆

吉田修一さんこんな作品も描いていたんだぁ~と思わせる連作短編です。


都会で暮らす若者の日曜日を描いた連作の二篇目までは、スタイリッシュ

な味つけの『東京湾景』『パークライフ』を思わせますが、三篇目までくる

ととたんにどろ臭くなります。 それぞれの喪失感を胸に秘めた父子が無

意識にお互いをいたわるさまが印象的です。 


更にここまで読み進めると、どの作品にも顔を出している幼い兄弟の存在

に気がつくはずです。 この兄弟って・・という疑問はストーリーを加速させ

て行きます。 最終章で兄弟の「謎」が明かされますが、そのあたりはビミョ

ーに泣けます。 

『悪人』を読んだときに新境地と感じましたが、この作品にはその萌芽があ

るような気がします。 


『悪人』を読んで次は・・とお考えの方や、とりあえず吉田作品を読んでみた

い・・とお考えの方には最適だと思います。 


個人的には『悪人』の次に好きな吉田作品になりました。
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