プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
11-27(木)

「どこから行っても遠い町」 川上弘美


男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ「平凡」な主婦とその姑、両親の不仲をじっとみつめる小学生、裸足で男のもとへ駆けていった魚屋の死んだ女房…東京の小さな町の商店街と、そこをゆきかう人々の、その平穏な日々にあるあやうさと幸福。短篇の名手による待望の傑作連作小説集。



<感想> ★★★★★

本書は20日に出た川上弘美さんの最新刊。 ある街の商店街を舞台にし

た連作短編です。


私はまだ『風花』を読んでいないので断言はできませんが、『センセイの鞄』

以降の川上作品を貫いているのは「ゆるゆる」だと思います。 同じく連作の

『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具・中野商店』にしてもそうですが、描き方

によってはドロドロしてしまいがちなテーマにも関わらず、あえてそれを避け

る。 角田光代さんなら5ページを費やして語るであろうことをサラリとかわし

てしまう潔さ。 そこが川上弘美さんの魅力だったりもする訳ですが、ドロドロ

フェチの私としては「えっ!それで終わり」と感じてしまうことがしばしばありま

した。 たとえば『古道具・中野商店』に出てくるエロ写真を売っている田所と

いうキャラ。 まったく魂消た生きざまですが、この人物に関してはもうちょっと

掘り下げて欲しいなぁ~などと思ったりもするわけです。


さて、本書で最も魅力的なキャラは「魚春」の平蔵さんです。 

かつて妻の愛人だった源二さんと二人で魚屋さんを経営しています。 今まで

の川上作品であれば、あえてそれ以上書かないという手法を取ったと思い

ますが、最終章で二人にまつわる過去が明かされています。 

また、それも含めて後半の五作はじっくり読ませるというスタンスで描かれて

います。 基本的にストーリーより文章を重視する傾向の強かった川上弘美

さんにあっては、ある意味で大きな変化と言えます。 


従来の川上ファンはもちろん、川上作品のふわふわしたキャラが苦手とお感

じになっていた方、『真鶴』ワケわかんねぇ~し・・・ という方も含めて楽しめ

る作品です。



関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 

Re:「どこから行っても遠い町」 川上弘美(11/27)

おはようございま~す♪
「『真鶴』ワケわかんねぇ~し」←はい、は~い!!!(゜∀゜)ノと激しく賛同(爆)
「川上作品のふわふわしたキャラ」は嫌いじゃないんで、これまでユルユルと
彼女の作品を読み続けてきたものの、『真鶴』で谷底に蹴落とされた気分に
なっちゃいました^^;(ファンのかたゴメンナサ~イm(≧.≦)m)
川上作品には、もぉギブアップ宣言しそうになってたんですが・・・
もう一度、リトライしてみるべきかしら~?(^m^)

 

Re:「どこから行っても遠い町」 川上弘美(11/27)

うわ♪ 早いですね! お買い上げ本ですか?
わたしも本屋さんで一回目があったのですが
買うべきか、図書館で借りるべきか 3秒ぐらい悩んで
とりあえず今度考えよう! と帰ってきました。
でも、なんだか よさげですね♪ 

 

Re:「どこから行っても遠い町」 川上弘美(11/27)

きたあかりさんの感想を読んで、これは、買わねば!と思いました。川上ファンで連作短篇好きなので、なおさら。早速、楽天ブックスで買いますね。

 

Re:「どこから行っても遠い町」 川上弘美(11/27)

あ、新刊が出ていたんですね。さっそくチェックしてみま~す。

 

cordelia56さん

こんばんはぁ~♪

>おはようございま~す♪
>「『真鶴』ワケわかんねぇ~し」←はい、は~い!!!(゜∀゜)ノと激しく賛同(爆)
>「川上作品のふわふわしたキャラ」は嫌いじゃないんで、これまでユルユルと
>彼女の作品を読み続けてきたものの、『真鶴』で谷底に蹴落とされた気分に
>なっちゃいました^^;(ファンのかたゴメンナサ~イm(≧.≦)m)

『真鶴』は川上さんも編集サイドも拘りを持って創られた一冊だと思いますが『センセイの鞄』からついてきた読者はそのふり幅の大きさに戸惑ったと思います。 

>川上作品には、もぉギブアップ宣言しそうになってたんですが・・・
>もう一度、リトライしてみるべきかしら~?(^m^)

この作品はそのふり幅を元に戻す役割を担っているのではないかと思います。 新旧を含めた川上ファンの
8割は納得できる作品だと思います。

 

kayokorinさん

こんばんはぁ~♪

>うわ♪ 早いですね! お買い上げ本ですか?
>わたしも本屋さんで一回目があったのですが
>買うべきか、図書館で借りるべきか 3秒ぐらい悩んで
>とりあえず今度考えよう! と帰ってきました。

もうすぐボーナスなので・・・・
よしもとばななさんの新刊と桜庭一樹さんの新刊とも目が合いましたが、川上弘美さんのキョーレツな引きに贖えませんでした。

>でも、なんだか よさげですね♪ 

ヒジョーによさげですぜ♪

 

読書人・ゆきさん

こんばんはぁ~♪

>きたあかりさんの感想を読んで、これは、買わねば!と思いました。川上ファンで連作短篇好きなので、なおさら。早速、楽天ブックスで買いますね。

そんな、ゆきさんなら100%楽しめると思います♪
検索していたら川上さんご自身による作品の解説をみつけました♪
↓(リンク先は新潮社です)

http://www.shinchosha.co.jp/book/441205/" target="_blank">http://www.shinchosha.co.jp/book/441205/

 

hamutanさん

こんばんはぁ~♪

>あ、新刊が出ていたんですね。さっそくチェックしてみま~す。

ほい!20日でたばかりです。
年末は新刊ラッシュですぜ♪

 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。