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10-27(月)

「メドゥサ、鏡をごらん」 井上夢人



作家・藤井陽造は、コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた。傍らには自筆で「メドゥサを見た」と記したメモが遺されており、娘とその婚約者は、異様な死の謎を解くため、藤井が死ぬ直前に書いていた原稿を探し始める。だが、何かがおかしい。次第に高まる恐怖。そして連鎖する怪死。



<感想> ★★★★☆

お読みになった方の感想を拝見して手に取ってみました。

装丁から想像がつくと思いますがすげぇ~怖い作品です。

ひとくちにホラーといっても、スプラッターから最近流行のファンタジー風味

のものまで様々です。 翻訳モノや海外の映画でも優れているホラーは存

在するわけですが、恐怖という感情は宗教観や土着性の上に立脚してい

るなのではないかと思います。 S・キングもそこそこ怖いんだけどやっぱり

『りんぐ』の方が怖いですよね。


さて、本書はある小説家が奇妙な自殺を遂げたところから話がはじまります。

狂言回しを担っている主人公が細い糸を手繰り寄せながら、小説家の死の

真相に迫る過程はスリリングで、そこには悲しく恐ろしい物語が秘められて

います。 ノンストップ長編という売り文句がありますが、まさしくその通りで井

上夢人さんの巧さを堪能できます。


ただ、賛否両論といわれるラストに関して私は否派です。 

岡嶋二人名義で書かれた『クラインの壺』のオチに似ていますが、残念なが

らその差は歴然です。 
 ←ネタばれの恐れがあるので反転表示します。

井上夢人さんは「新本格」などといわれますが、個人的にはそのレッテルが

読者層を広げる妨げになっているのではないかと思います。 

単純に怖ければいいと思うんだけど・・・。

とは言うもののそんなオチを差し引いても面白い小説です。

読み始めると止まらなくなります。 できれば週末の午後から読みはじめるこ

とをオススメします。





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Comment


 

Re:「メドゥサ、鏡をごらん」 井上夢人(10/27)

ひゃ~、コレは激しくそそられます!!
怖がりなくせにホラー物、大好きです(^m^)
S・キングも好きだけど、やっぱり生理的にちょっと違う、ってところありますもんね~。
そのてん、「りんぐ」はホントに大傑作!!
身動きできなくなるほどの怖さでした^^;

 

cordelia56さん

こんにちはぁ~♪

>ひゃ~、コレは激しくそそられます!!
>怖がりなくせにホラー物、大好きです(^m^)
>S・キングも好きだけど、やっぱり生理的にちょっと違う、ってところありますもんね~。

おぉ~そそってしまいましたか(笑)
日本人のDNAに刷り込まれている恐怖の感情ってあると思うんですよ。 風土や因習から生まれる畏れのようなものでしょうか? ジャパニーズホラーってそのあたりをくすぐるんですよね。 この作品では「そのコトには触れちゃなんね」(←意味不明ですが)的な怖さがあります。

>そのてん、「りんぐ」はホントに大傑作!!
>身動きできなくなるほどの怖さでした^^;

「りんぐ」はビデオという現代的な小道具が利いてましたよね。 映画はあまり期待していませんでしたが、ラストの場面は驚愕でした。 今でも夢に見ちまいます。

 
 
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