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08-23(土)

「物語が、始まる」 川上弘美



いつもの暮らしのそこここに、ひっそり開いた異世界への扉―公園の砂場で拾った「雛型」との不思議なラブ・ストーリーを描く表題作ほか、奇妙で、ユーモラスで、どこか哀しい、四つの幻想譚。芥川賞作家の初めての短篇集。



<感想> ★★★★☆

「若さとは傲慢ということである」というのは使い古された言葉ですが、20代

の私は本当にゴーマンでした。 何がゴーマンかといえば読書スタイルです。 

当時、村上春樹さんにハマっていた私は、俺がムラカミハルキを読み解いて

やるぜ!
などというとてもハズカシイ思いを抱いていました。 

そんな頃に芥川賞を授賞したのが川上弘美さんです。 受賞作は『蛇を踏む』 

当然ながら、俺がカワカミヒロミを読み解いてやるぜ!!と読んではみたもの

のまったく理解不能でした。 この俺サマが理解できない小説は駄作に違い

ない。芥川賞なんてクソくらえだ!! 
などという途方もないカンチガイをしてし

まったワケです。 アマ○ンで、芥川受賞作を叩きまくっているカスタマーレビュ

ーを目にすると、若き日の自分を見ているようで、すげぇ~ハズカシイです。


さて、前置きが長くなりましたが、本書は川上弘美さんの受賞後第一作短編集

です。 基本的には『蛇を踏む』を踏襲した嘘話。 少しだけ現実からズレた世

界を、ゆるゆるとした文体で描くというのが初期作品の特徴ですが、本書に収

められた作品は最もそれを反映しているように思います。 

特に、拾った雛形と恋愛に陥る主人公を描いた表題作は秀逸です。 雛形っ

てなんだよ!なんで雛形あきこが捨てられているんだよ!
と感じたあなたは修

行が足らないようなので、滝に打たれてきてくださいね。 


私も含めて『センセイの鞄』以前の川上作品は苦手なんだよね・・という方に

あえてオススメします。 『卵一個ぶんのお祝い。』『ほかに踊りを知らない』

笑える感性があれば、この作品を楽しめるハズです。(たぶん)
 

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Comment


 

Re:「物語が、始まる」 川上弘美(08/23)

こんにちは~
嘘ばなしは、ほ~~んと難解ですよね。まるでわからない。
滝に打たれてきます・・・最近涼しいので風邪ひきそうですが・・

 

Re:「物語が、始まる」 川上弘美(08/23)

こんばんは!
このところ小説読んで、訳分からなくなる日々が続きます。謙虚に読まさせて頂きます。
こうして、作者に翻弄されるのも楽しみなんですが…。

 

Re:「物語が、始まる」 川上弘美(08/23)

私は、川上弘美さんの奇妙なとりとめのない嘘ばなしが、わりと好きなんですよ。
意味がわからないまんまで、正体不明の波にふよ~んと浮いてる感じが好き。
私たちの日常って、つまらないルーティーンでできてるでしょ。
そんな毎日を送っていても、なんかワクワクしたことが起こるかも・・・って気がしてきます。
この本も、メモしておこう!

 

さとうみみさん

こんばんはぁ~♪

>こんにちは~
>嘘ばなしは、ほ~~んと難解ですよね。まるでわからない。
>滝に打たれてきます・・・最近涼しいので風邪ひきそうですが・・

んじゃ、みみさんは袋田の滝に行ってください。
山頂から様子をうかがっている山伏がいたら、それは私です。 頑張ってください!(笑)

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは!
>このところ小説読んで、訳分からなくなる日々が続きます。謙虚に読まさせて頂きます。
>こうして、作者に翻弄されるのも楽しみなんですが…。

音楽もそうですが、自分の感性に合わないなぁ~と思うものを排除してしまうと、とんでもない損をしちまうかもしれません。 謙虚さは大切ですね。

 

ぱぐら2さん

おはようございます♪

>私は、川上弘美さんの奇妙なとりとめのない嘘ばなしが、わりと好きなんですよ。
>意味がわからないまんまで、正体不明の波にふよ~んと浮いてる感じが好き。
>私たちの日常って、つまらないルーティーンでできてるでしょ。
>そんな毎日を送っていても、なんかワクワクしたことが起こるかも・・・って気がしてきます。
>この本も、メモしておこう!

私の読書人生?はミステリーデビューなので、リアリズム以外は・・・・?という傾向が強くて、若いころはこういう類は受け入れられませんでした。 素直に読んでみると単純に面白いと感じました。 

 
 
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