プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
08-08(金)

「タンポポの雪が降っていた」  香納諒一


あのときも、こんなふうにして、タンポポの雪が降っていた…。甘美な恋の思い出と、裏切りの痛みをたどりなおす、グレイハウンドの旅を描いた表題作「タンポポの雪が降ってた」をはじめ、誰もが胸にいだく、せつない想い出の数々。変わらないと思っていた幸せの脆さ。ふとした感傷が、時をへだてて突きつける人生の哀しみ。再会と、ほろ苦い別れ。日常を抜けだした先で見た夢の終わり…。時を悼み、心の詩を奏でる珠玉の七篇。


<感想> ★★★★☆

著者の香納諒一さんはハードボイルドの書き手として知られていますが、

短編に限って言うなら、人生の途中でふと立ち止まって後ろを振り返ると

いう感じの作品が多いように思います。


本書には7編が収められていますが、いずれもミステリー色は皆無です。 

7編中で最も秀逸なのは、刑務所帰りの兄を真面目な弟の視線で描く『不

良の樹』。 ヨーシャなく泣ける作品です。 

個人的には表題作と『歳月』にウルウルとしてしまいました。 女性の描

き方が若干男性視線だと感じる部分はありますが、代表作である『幻の女』

に通じるものがありました。 

7編を通じて文体に統一感がないのが難点と言えば難点ですが、長編のハ

ードボイルドも含めて、香納諒一と言う作家は何を描きたいのか?が明確

に示されています。 


女性が読んでも抵抗はないと思いますが、最近は女性読者を想定した作品

が多いなぁ~とお嘆きの貴兄にオススメいたします。



関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。