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07-14(月)

「エイジ」  重松清


ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。


<感想> ★★★★☆

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの桜庭一樹さん、同じく直木賞作家の森絵都さん。 

ちょいとぶっ飛んでいる姫野カオルコさん。 いずれも出世作は中学生の女

の子の内面を描いた作品です。


一方で、フツーの男子中学生のそれを描いた作品と言えば石田衣良さんの

『14』ぐらいしか思いつきません。 スポーツを交えた作品となれば幅も広が

ってきますが、男子中学生の内面を描いた作品は少ないように思います。 

需要の関係なのか?中学男子は単純で小説の題材になりにくいのか?

まぁ~そのあたりの事情は良くわかりませんが、小説の世界において男子中

学生は軽視されているように思います。 悲しいかなノンフィクションのジャン

ルではしばしば主役になってしまうわけですが・・・。


さて、本書はノンフィクションのジャンルにおいて脇役の男子中学生を主役に

した小説です。 通り魔の正体がクラスメイトだったという事実。 それがきっ

かけで、自らが抱えている爆弾(のようなもの)に気がついてしまう主人公。 

ネットを徘徊していると、しばしば中二病という言葉に突き当たりますが、その

正体を垣間見たような気にさせられます。 


内なる爆弾(のようなもの)とどう折り合いをつけていくのか? 

シリアスになりすぎるわけでもなく、コミカルにもなり過ぎない文章で綴られた

それは、絶妙のバランス感覚の上に成り立っています。 四半世紀前にフツ

ーの男子中学生だったオッサンも、現役の中学生もそれぞれの登場人物に

自己投影をしやすいのではないかと思います。 


『疾走』はちょっと過激すぎだと感じた方に強くオススメします。
 
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