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06-02(月)

「長崎乱楽坂」 吉田修一


風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編。


<感想> ★★★★☆

芥川賞を受賞した『パークライフ』や『東京湾景』では都会を舞台にしてい

ますが、本書の舞台は吉田さんの出身地である長崎です。 都会風の小

品も悪くはありませんが、個人的な好みとしては方言を駆使して描かれた

この作品の方が好きです。 


両親の離婚を機に母親の実家に行くことになった主人公ですが、そこは

伯父達の支配する侠家(ひらたく言えばヤッちゃんの家)。 伯父(兄)達

の支配から逃れるために自殺してしまった叔父(末弟)、侠家に出入りす

る刺青を背負った男たち。 そんな環境で成長する主人公の姿を描いて

行きます。 

連作短編になっていますが、最終章の語り手だけが主人公の弟に変わっ

ています。 主人公がどのよう成長したのか?その結果を客観的な視点

で語る手法は見事です。 

吉田作品は嫌いではないけど、もうちょっと泥臭い作品を味わいたいとお

考えの方にオススメします。

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Comment


 

泥くささ

こんばんは☆
梅雨入りで本格的にじめじめしてきましたね、=▽=)

さて吉田修一の本作。きたあかりさんの記事を読んでよんでみたいと思いました!記事の中に書かれていた都会的な世界にかいま見える「泥臭さ」が吉田作品の一番の魅力だと思うからです。『パークライフ』よりも「flower」に見られるような土着的な感覚が、吉田作品を他の小説群から一歩特別な位置に至らしめていると思います。

うーん 読みたい本がたくさんです☆

 

ゆずりは文庫さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは☆
>梅雨入りで本格的にじめじめしてきましたね、=▽=)

こっちはやたらと寒いです。 ご自愛くださいませ。

>さて吉田修一の本作。きたあかりさんの記事を読んでよんでみたいと思いました!記事の中に書かれていた都会的な世界にかいま見える「泥臭さ」が吉田作品の一番の魅力だと思うからです。『パークライフ』よりも「flower」に見られるような土着的な感覚が、吉田作品を他の小説群から一歩特別な位置に至らしめていると思います。

正直って吉田作品の都会的な雰囲気が苦手だったので、この作品では違うものを感じ取ることができてよかったです。「flower」ですね!チェックしてみます。
 
>うーん 読みたい本がたくさんです☆

それは幸せなことです♪(笑)

 
 
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