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05-27(火)

「隠蔽捜査」 今野敏


竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。

<感想> ★★★★☆

本書は山本周五郎賞日本推理作家協会賞をW授賞して話題になってい

『果断・隠蔽捜査2』のシリーズ一作目です。


さて、警察小説と言えば横山秀夫さんのデビュー以降、警察内部の確執を

描く作品が多くなりました。 それは活字メディアに留まることなく従来の刑

事ドラマ(映画)にも影響を与えているようにも思います。 

本書の主人公竜崎伸也は、東大を出て国家公務員上級甲種(現1種)試

験を突破したキャリアと呼ばれる警察官僚の一人です。 上昇志向が人一

倍強くて、ライバルを見下し、家庭では子供に「東大以外は大学ではない」

力説する父親。 「相棒」「踊る大捜査線」ならば典型的な悪役として描か

れるキャラクターです。 こういうキャラクターを中心に据えた場合、徐々に

変化して最後には善人になるというプロットを予想しがちですが、主人公の

キャラクターは最後までぶれることはありません。 なぜなら彼はイヤな奴

ですが悪い奴ではないからです。 


ルール(職務)に忠実で、それを守るために全力を尽くす。 そんな主人公

が警察内部でどのように立ち回るのか?緊張感溢れる進行の一方で、家

庭ではまったく融通の利かない夫である主人公と、それをやり込める妻との

会話がところどころに配されていて、作品全体ににメリハリを加えています。


今野敏さんの作品は初めて読みましたが、難しいキャラクターを掘り下げて

エンターテイメントに昇華させていく手腕は見事です。 

警察小説と言うと腰が引けてしまう女性の方にもオススメいたします。

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Comment


 

Re:「隠蔽捜査」 今野敏(05/27)

「東大以外は大学ではない!」なんてことを平気で言い放つ夫を
やりこめる妻……。その会話に興味津々です(笑)
チェック、チェック……。メモさせていただきました~!

 

kayokorinさん

こんばんはぁ~♪

>「東大以外は大学ではない!」なんてことを平気で言い放つ夫を
>やりこめる妻……。その会話に興味津々です(笑)
>チェック、チェック……。メモさせていただきました~!

それに対する奥さんの返答は「あなた、本当に友達いないでしょ」です。 それに対して主人公は「いないが、それがどうかしたか」と返しています。 

 
 
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