プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
04-07(月)

「私の男」  桜庭一樹


優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。



<感想> ★★★★☆

テーマがテーマだけに二の足を踏んでいましたが、読んでみました。

近親相○というのはインモラルの極地であると思いますが、今まで桜庭一

樹さんが描いていた危機的な状況にある少女を主人公に据えるという点で

はそれほど違和感はありませんでした。 ただ、本書に関しては自己投影

したり共感できたりする余地はまったくありません。 

しかし、その点をこの作品を評価するモノサシにするべきではないと思いま

す。 なぜなら本書の持ち味は、まったく共感できないテーマをどのような手

法で描くか?にあるからです。 いうまでもなくそこで要求されるのは圧倒的

な筆力と緻密な構成力です。 

本書の場合、時代を遡って行くという構成も面白いと思いますが、何と言って

も登場人物の心理を情景描写に置き換えている点が秀逸です。 荒涼とし

た北の海は二人の心理そのものと言っても過言ではありません。

 
様々な作風で読者を楽しませてくれる桜庭さんですが、本書に関しては桐野

夏生さんに近いものを感じました。 

テーマがテーマだけにすべての方にオススメというわけには行きませんが、

桜庭一樹という作家の現時点での到達点を明確に示してくれる一冊であるこ

とにまちがいはありません。


にほんブログ村 トラコミュ 女性作家・女流作家へ
女性作家・女流作家


関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 

Re:「私の男」  桜庭一樹(04/07)

さすが、きたあかりさん、この本の魅力を的確に語ってくださってますね~☆
私なんて読んだあと、なんと表現していいものやら、ただただ放心状態でした(笑)
直木賞選者のどなたかの言葉「桜庭さんの持つ可能性の豊かさに改めて驚かされた」
に大きく同感です!
これから、はたしてどんな作品を見せてくれるのか?
まだまだお若いだけに、今後が楽しみですよね~♪♪

ところで・・・・・私の「お気に入りブログ一覧」だと、
きたあかりさんのブログは「新着日記なし」という表示になってるんですよ。
なぜなんだろ~?(?_?)

 

cordelia56さん

こんばんはぁ~♪

>さすが、きたあかりさん、この本の魅力を的確に語ってくださってますね~☆
>私なんて読んだあと、なんと表現していいものやら、ただただ放心状態でした(笑)
>直木賞選者のどなたかの言葉「桜庭さんの持つ可能性の豊かさに改めて驚かされた」
>に大きく同感です!
>これから、はたしてどんな作品を見せてくれるのか?
>まだまだお若いだけに、今後が楽しみですよね~♪♪

まぁ~的確かどうかはわかりませんが、感想に苦労する類の作品ですよね(笑)今まで鳥取を舞台にすることが多かったのになぜ北の海?と思ったんだけど、舞台装置としては完璧だったと思います。 
ホント次回作には注目ですよね!!

>ところで・・・・・私の「お気に入りブログ一覧」だと、
>きたあかりさんのブログは「新着日記なし」という表示になってるんですよ。
>なぜなんだろ~?(?_?)

一度UPした日記を削除するとそうなるみたいです。
月曜日、途中まで書いた日記を「下書き保存」するつもりで「公開」を押しちまったの慌てて削除したんです(汗)たぶんそれが理由だと思います。

 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。