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03-17(月)

「TOKYO YEAR ZERO」  デイヴィッド・ピース


一九四五年八月十五日―東京、品川の軍需工場で女性の腐乱死体が発見された。そして一年後に発見される第二、第三の死体…敗戦を機に解き放たれた殺人鬼。そいつは何者なのか?それを追う警察もまた、その内部に大いなる秘密を隠し―実在の連続殺人鬼・小平義雄の事件をモチーフに現代イギリス文学の旗手デイヴィッド・ピースが描く日本の「占領」とその闇。戦慄の超大作“東京三部作”開幕。


<感想> ★★★☆☆

本書は1945年(昭和20年)から翌年にわたって発生した小平事件をモチ

ーフにしたミステリー仕立ての作品です。 著者は1967年生まれのイギリ

ス人作家デイヴィッド・ピース。


さて、本書は終戦直後の日本を、外国人作家が外国語で描いている異色作

です。 日本を舞台にしたハリウッド映画を観ると、アメリカ人の価値観に基

づいた日本に違和感を覚えることがあります。 しかし本書に関しては、翻訳

段階のフォローもあると思いますが、アーサー・ゴールデンの『さゆり』(映画はビミ

ョーらしいですが・・)
の完成度に近いものがあり、違和感はまったくありませんでした。 

小平事件の取材もカンペキ(たぶん)だし、ミステリー部分を支えるエピソード

に関しても問題はありません。 なにより昭和21年の夏と、そこに存在してい

た人たちを見事に描ききっています。 


ただ、唯一かつ最大の問題点は文体です。 英国人作家の作品を読むとしば

しばクセのある文体につきあわされることがありますが、それを踏まえた上で

もこの文体を読みこなすには人並みはずれた気合と根性が求められます。 

凝った文体とか韻文的とか、そういう文学的な話ではなくて、正直言ってイヤ

ガラセとしか思えないレベルです。 我ながら最後までよく頑張りました。

小泉さんに誉めて欲しいくらいです。(笑)


というワケでオススメはしませんが、この本は「このミス・海外部門」という帯が

ついて、あちこちの書店で平積みになっていたので、お買い求めになって中断

されている方も多いと思います。 多少なりともアドバイスをさせていただける

なら・・・

潔く、謎解きはあきらめて巻末の解説を先に読む。 

太字の部分は容赦なく読み飛ばす。 

この二つを実行すればそこそこ楽しめると思います。


続編は「帝銀事件」「下山事件」がモチーフになっているようです。

文藝春秋TOKYO YEAR ZERO公式サイト


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Comment


 

こんばんわ

TB、コメントをありがとうございました。

>正直言ってイヤガラセとしか思えないレベルです

本当に読みづらいですよね。
私は変に気取りすぎ!!って思いました。

謎の部分はどうかなぁと思っていますが、ミステリーと言うより、終戦直後の日本を描いた作品と思って読むと良いんじゃないかなと思ってます。
ただ、それにはあの文章を何とかして欲しいですが。(笑

 

☆mamさん

こんばんはぁ~♪
わざわざお越しいただきありがとうございます。
この本は書店で見かけた割には感想をUPされている方が少ないんですよね・・感想を拝見して嬉しくなっちゃいました(笑)

>TB、コメントをありがとうございました。

>>正直言ってイヤガラセとしか思えないレベルです

>本当に読みづらいですよね。
>私は変に気取りすぎ!!って思いました。

100ページぐらい読めば慣れると思ったんだけどキビしかったです。 

>謎の部分はどうかなぁと思っていますが、ミステリーと言うより、終戦直後の日本を描いた作品と思って読むと良いんじゃないかなと思ってます。
>ただ、それにはあの文章を何とかして欲しいですが。(笑

そうですね!そのあたりは秀逸だと思います。 続編の帝銀事件と下山事件は題材的には興味を惹かれるんですが、あの文体ではたぶんムリです。(汗)

 
 
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