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01-22(火)

「ワンちゃん」 楊逸



芥川賞候補作!初の中国人作家登場。「王愛勤」ことワンちゃんは、名前のとおりの働きもの。女好きの前夫に愛想をつかし、見合いで四国の旦那のもとへ。姑の面倒をみながら、独身男たちを中国へ連れていき、お見合いツアーを仕切るのだ。各紙絶賛の文學界新人賞受賞作。


<感想>★★★★☆

著者の楊逸さんは64年に中国で生まれて87年に来日されている中国籍の

方です。 今回の芥川賞ノミネート作品である本書は、その点が注目され

ているようです。 帯には「芥川賞候補・初の中国人作家登場」なっていま

すが、初の外国人作家というわけではありません。 

国籍という観点ではなく、日本語以外を母国語とする作家とするなら『いち

げんさん』のデビット・ゾペティさんの名前がパッと思い浮かびますが、調べ

てみたところ、もうお一人いらっしゃいました。 帰国子女まで加えるとする

なら、もう少し増えると思います。


さて、まずは表題作ですが、日本人男性と中国人女性をお見合いさせるツ

アーを主催する中国人女性の王愛勤ことワンちゃんが主人公です。 ワン

ちゃん自身も中国に子供を残して、お見合いツアーに参加して四国に嫁い

でいます。 一見、クールと思われるワンちゃんの内面を描いていくわけで

すが、そこには打算的にならざるを得ないワンちゃんの事情があります。 

平板な文章でありながらキャラ造形はピカイチだし、ラスト数行の秀逸さに

は舌を巻きました。 ただ贅沢を言うなら200頁ぐらいでじっくり読んでみた

いと感じました。 究極まで贅肉をそぎ落とした結果の70頁だというのは充

分わかるんですが・・・。


もうひとつ書下ろしの「老処女」という作品が収録されています。 内容は割

愛しますがキレのあるイイ作品です。 むしろこちらの方が芥川賞向きかな

ぁ~と感じました。 


二編146頁で1,200円をコストパフォーマンスに優れているとは言いませんが、

ノミネートの時点で、この作品が気になっていたという方なら損はしないと思

います。 

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Comment


 

Re:「ワンちゃん」 楊逸(01/22)

こんばんは!
いつも、きたあかりさんの紹介に助けられて、新しい作家に手を出しています。感謝です。
この作品も面白そうです。いつになるか分かりませんが、きっと見つけて読むつもりです。

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは!
>いつも、きたあかりさんの紹介に助けられて、新しい作家に手を出しています。感謝です。
>この作品も面白そうです。いつになるか分かりませんが、きっと見つけて読むつもりです。

芥川賞に関しては、作品より話題性が先行してしまう傾向が強いように思いますが、この作品は優れた作品でした。 これからが楽しみな作家さんです♪

 
 
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