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01-04(金)

「相剋の森」  熊谷達也


「山は半分殺してちょうどいい―」現代の狩人であるマタギを取材していた編集者・美佐子は動物写真家の吉本から教えられたその言葉に衝撃を受ける。山を殺すとは何を意味するのか?人間はなぜ他の生き物を殺すのか?果たして自然との真の共生とは可能なのか―。直木賞・山本賞受賞作『邂逅の森』に連なる「森」シリーズの第一弾。大自然と対峙する人間たちを描いて感動を呼ぶ傑作長編。


<感想> ★★★☆☆

本書は『邂逅の森』『氷結の森』と連なる著者の「森シリーズ」の第一弾です。

二作目、三作目が近代を舞台にしているのに対して本書の舞台は現代。

もちろん本書も伝統的な狩猟集団であるマタギを描いています。 

そもそもマタギとは何なのか? なぜ彼らは食料に不自由しない現代におい

て今なおクマ猟を続けているのか? という疑問に答える形でストーリーが展

開していきます。 疑問に対する著者の答えに、全ての読者が納得するとは

思いませんが、それが綿密な取材に裏打ちされているということは確かです。 


物語の前半は登場人物の背景や現代マタギ考に終始していますが、後半の

視点はそれらを徐々に俯瞰視していきます。 古(いにしえ)から変わらぬ自

然。 同じ土地で生きた登場人物たちの祖先・・・・・ 

そこにおぼろげながら現れるのが『邂逅の森』の主人公である松橋富治です。 

個人的には読む順番を間違えてしまいトホホでしたが、このあたりの盛り上げ

方は秀逸です。 


正直言って、二部の『邂逅の森』とストーリー性で比較するなら、格段に落ちま

すが、二部へのプロローグと位置づけるなら本書は必読と言えます。

「森シリーズ」を読みたいとお考えの方にオススメします。


この順番で読むと十二分に楽しめます。


  →    →  

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Comment


 

Re:「相剋の森」  熊谷達也(01/04)

こんにちは!
自然と対峙する、もしかして対極にいるかも知れない人間の一つの生き方が読み取れそうです。
「森」シリ-ズですね。メモします。

 

おはようございます♪

熊谷達也さんの本は残念ながら「冒険の日々」しか読んでません。
昭和40年代の懐かしい世界が繰り広げられ、心ほのぼのさせられました
が、私とは年代的にちょっとだけ原体験のズレがあるせいか、はたまた
男女の感覚の違いのせいか、いまひとつピンとこなかったかも^^;
初めて読んだ本で躓くと、なかなか次に手が伸びなくって・・・
でも、山シリーズ、読んでみようかな~^^

 

cyn1953さん

こんにちはぁ~♪

>こんにちは!
>自然と対峙する、もしかして対極にいるかも知れない人間の一つの生き方が読み取れそうです。
>「森」シリ-ズですね。メモします。

小説としては『邂逅の森』だけで充分楽しめると思いますが、マタギというテーマに若年層が山間部で生きていくことの意味や過疎化の問題なども絡めています。 そのあたりはかなり丁寧に取材したあとがうかがえました。 

『氷結の森』は未読ですが、順番に読んでいけば大河小説として楽しめるのではないかと思います♪

 

rosa caninaさん

こんにちはぁ~♪

>熊谷達也さんの本は残念ながら「冒険の日々」しか読んでません。
>昭和40年代の懐かしい世界が繰り広げられ、心ほのぼのさせられました
>が、私とは年代的にちょっとだけ原体験のズレがあるせいか、はたまた
>男女の感覚の違いのせいか、いまひとつピンとこなかったかも^^;

女性キャラの描き方は、男性作家と女性作家だと大きな隔たりがありますよね。 女性作家ばかり読んでいると男性作家のそれに違和感を覚えることがあります。 男の私が読んでも「そんなに都合のいい女はいないだろう!!」みたいな(笑)

>初めて読んだ本で躓くと、なかなか次に手が伸びなくって・・・
>でも、山シリーズ、読んでみようかな~^^

本書に関して言えば女性の描き方が紋切り型かなぁ~という気がします。 『邂逅の森』は時代が大正から昭和初期なので、そんなキャラでもピッタリきます。

 

Re:「相剋の森」  熊谷達也(01/04)

このシリーズ、読みたいなと思いながらまだ手を出していなかったのですが、きたあかりさんのオススメの順番で読んでみたいと思います。

 

読書人・ゆきさん

>このシリーズ、読みたいなと思いながらまだ手を出していなかったのですが、きたあかりさんのオススメの順番で読んでみたいと思います。

『相剋の森』を読まなくても次に進めますが、大河小説的な読み方をするなら必読だと思います。 

 
 
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