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10-15(月)

「漂泊の牙」 熊谷達也


雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。現場付近では、絶滅したはずのオオカミを目撃したという噂が流れる。果たして「犯人」は生きのびたニホンオオカミなのか?やがて、次々と血に飢えた謎の獣による犠牲者が…。愛妻を殺された動物学者・城島の必死の追跡が始まる。獣と人間の壮絶な闘いを描き、第19回新田次郎文学賞を受賞した傑作冒険小説。


<感想> ★★★★☆

熊谷達也さんは、どの作品でも巻末に記される「参考文献」 の数が半端

ではありません。 本書でも42冊の書名があげられています。 


さて、あらすじを読むと『邂逅の森』のような動物(オオカミ)と格闘する男の

物語を想起しますが、どちらかといえばミステリーの色合いの濃い作品です。 

前半では、オオカミ、覚醒剤、ヤクザ、刑事、マスコミ、動物学者と、とっ散ら

かった感がありますが、後半では、それらが著者の得意分野である民俗学

という触媒を経て、舞台になる東北の山深い寒村に収斂されて行きます。 


やや、展開の強引さが気になりましたが、著者の経験に基づいて描かれた

と思われる雪山でのシーンは圧巻です。 また、物語の核になるサンカにつ

いても興味深く読みました。 作家の創りあげた虚構の世界にどっぷりつか

るというのも読書の楽しみですが、作品から新たな知識を経て自分なりに深

めていくというのも、読書本来の目的かもしれません。 


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