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08-24(金)

「水の繭」 大島真寿美

むかしむかしあるところに、私たちが家族だった頃がある―。母と兄、そして父も、私をおいていなくなった。孤独な日常を送っていたとうこのもとに、ある日転がりこんできた従妹の瑠璃。母とともに別居する双子の兄・陸は時々とうこになりかわって暮らすことで、不安定な母の気持ちを落ち着かせていた。近所の廃屋にカフェを作るためにやってきた夫婦や、とうこの祖母。それぞれが大きな喪失を抱えながら、ゆっくり立ち上がっていく、少女とひと夏の物語。


<感想> ★★★★☆

大島真寿美さんは、今回初チャレンジ。

リンク先の方の感想を拝見して気になっていた作家さんです。


さて、喪失をテーマにした本書は、両親の離婚により母親と双子の兄、

そして父を亡くした20歳の主人公のひと夏を淡々とした筆致で描いた

作品です。 特に大きな事件が起きるわけでもない展開を退屈とする

か否かで評価が分かれると思いますが、とても静かな物語は心にポッ

カリ穴があいてしまった登場人物達の体温がじんわりと伝わってきます。

一時間半ぐらいで読めてしまいますが、再読するとこの作品の良さが

さらにわかると思います。


初夏にはじまる物語は、主人公が秋の入り口に立つ場面で終わります。

夕方のちょっとひんやりした冷たい風が、私の腕に触っていった。 半

袖のTシャツだと、夜はそろそろ寒いのかもしれない。

 もうまもなく秋がやって来るのだろう。


今の季節(晩夏)に読むと、更に心に沁みます。

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Comment


 

Re:「水の繭」 大島真寿美(08/24)

おはようございます!
それぞれの胸に波乱があっても静かに過ぎていく物語が胸にしみました。多分、この作品をきっかけに大島作品を意識しはじめたと思います。

 

Re:「水の繭」 大島真寿美(08/24)

昼間はまだまだ暑いけど夜に感じる空気は少しずつ秋らしくなってきましたよね。
今読んでる本も、特別な事が起こるわけでもなく、でもじんわりとあたたかさが伝わってくるんです。そういう本っていいですよね。

 

Re:「水の繭」 大島真寿美(08/24)

大島さんも大好きです。彼女の作品もだんだん進化していて
どんどん好きになっていってます。

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>おはようございます!
>それぞれの胸に波乱があっても静かに過ぎていく物語が胸にしみました。多分、この作品をきっかけに大島作品を意識しはじめたと思います。

オーバーアクションで悲しみを表現する作品もありますが、喪失感を感じている時って呆けたような状態になるんじゃないかと思います。 それを踏まえるなら静かな物語であると同時にリアルな物語だと思います♪

 

ケイプコッドさん

こんばんはぁ~♪

>昼間はまだまだ暑いけど夜に感じる空気は少しずつ秋らしくなってきましたよね。

お盆前はそうでもないんだけど、晩夏になると、蚊取り線香の匂いがやたらさびしく感じられるような気がします。

>今読んでる本も、特別な事が起こるわけでもなく、でもじんわりとあたたかさが伝わってくるんです。そういう本っていいですよね。

昔はプロット(筋立て)のしっかりした作品が好みでしたが、段々好みがこの手の作品にシフトしているまぁ~と感じる今日この頃です。

 

kayokorinさん

こんばんはぁ~♪

>大島さんも大好きです。彼女の作品もだんだん進化していて
>どんどん好きになっていってます。

大島さんも光原さんも初めて感想を拝見したのはKayokorinさんのところだったような気がします。
感謝、感謝でございますぅ~♪♪♪
 

 
 
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