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05-25(金)

「死への祈り」 ローレンス・ブロック  田口俊樹訳

ある夜、マンハッタンの邸宅に住む弁護士のホランダー夫妻が、帰宅直後に惨殺された!資産家を狙った強盗の仕業と思われたその事件は、数日後に犯人たちの死体が発見されたことによって決着を見た。しかし、被害者の姪から気がかりな話を聞かされたスカダーは、背後に更なる“第三の男”が存在しているのではという疑念を抱き、事件に潜む闇へと足を踏み入れていく…。姿なき悪意の影にスカダーが挑むシリーズ新境地、待望の文庫化。


<感想> ★★★★☆

本書は、ローレンス・ブロックが描くマッド・スカダーシリーズの15作目です。

ネオ・ハードボイルドに分類される本シリーズの特徴は舞台であるニューヨ

ークと主人公の内省がよく描かれている点だと思います。 

ただ「私はアル中です」のひとことで終わった三作目の『八百万の死にざま』

をピークにマンネリ気味の感が否めないのも事実です。 

個人的には、元警官のアル中探偵だった主人公が健全になるに連れて、

彼の目を通じて語られるニューヨーク(大都会)に面白味がなくなったよ

うな気がします。 少し高いところに身を置けば、俯瞰で全体像が見えて

くるわけですが、逆に言えばその街角で暮らす人々の息づかいを感じること

は不可能になってきます。 

さて、そんな読者の嘆きを知ってか知らずか、本書では今まで読者の唯一の

視点だった主人公の一人称語りに加えて、犯人の一人称語りが度々出てきま

す。 後者の一人称語りが秀逸で、このシリーズでは皆無だったサスペンス

の度合いが強くなっています。 ちょっとと言うか、かなり中途半端なカタ

チで終わっていますが、昨冬に翻訳版が出た16作目の『すべては死にゆく』

に続いているようです。 

今までの作品と比較すると若干色合いが違いますが、及第点をつけて差し支え

ないと思います。 

 
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