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05-15(火)

「魔笛」 野沢尚



白昼、渋谷のスクランブル交差点で爆弾テロ!二千個の鋼鉄球が一瞬のうちに多くの人生を奪った。新興宗教の教祖に死刑判決が下された直後だった。妻が獄中にいる複雑な事情を抱えた刑事鳴尾良輔は実行犯の照屋礼子を突きとめるが、彼女はかつて公安が教団に送り込んだ人物だった。迫真の野沢サスペンス。


<感想> ★★★★☆

野沢尚さんの作品は4~5冊読んでいます。

売れっ子脚本家だっただけあってテンポもいいし、そのリアルな描写は秀逸

でした。しかし、読了後に余韻が残るか?と問われれば否という作品が多い

ような印象があります。 ミステリーに対する評価軸は、読者それぞれが持

ち合わせているわけですが、個人的には犯罪を描くことで、どれだけ人間の

心の闇に切り込んでいけるかが、作品の良し悪しを決める最大のファクター

で、それが読了後の余韻につながっていくのだと思います。 


さて、本書は女性爆弾魔と彼女を取り巻く組織、そこに属する人間達のド

ラマです。 元々、公安警察の一員だった彼女が、どうしてカルト集団にの

みこまれ、爆弾魔になったのか?その理由を彼女の子供時代にまで遡ってい

きます。 加えて警察の暗部といわれる公安警察の描き方も見事です。 

プロットといい、描かれるテーマといいミステリー界の高踏派といわれる高

村薫さんの作品を彷彿とさせますが、あえて言うならそれほど完成度は高く

ないし、逆に言えばそこまで粘着質ではありません。 

2時間サスペンスのようなミステリーはイマイチだけど、高村作品は粘っち

こくて苦手・・・。 でも読み応えのあるミステリーを読みたいという方に

オススメします。 
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Comment


 

Re:「魔笛」 野沢尚(05/15)

こんばんは♪

野沢氏の小説は読んだことはないのですが、テレビドラマはよく見てました。
序盤の「ミステリーの提示」部分はすごく興味をひくし、中盤の展開もスリリング。
だけど、最終回、謎の解明部分になるとなんだか拍子抜けするんです。
「毎回、欠かさず見た結果がこれかよ」みたいに。

それが、きたあかりさんの
「個人的には犯罪を描くことで、どれだけ人間の
心の闇に切り込んでいけるかが、作品の良し悪しを決める最大のファクターで、それが読了後の余韻につながっていく」
ことにあるのかもしれないなあと今更ながら思いあたりました。

 

ときあさぎさん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは♪

>野沢氏の小説は読んだことはないのですが、テレビドラマはよく見てました。
>序盤の「ミステリーの提示」部分はすごく興味をひくし、中盤の展開もスリリング。
>だけど、最終回、謎の解明部分になるとなんだか拍子抜けするんです。
>「毎回、欠かさず見た結果がこれかよ」みたいに。

>それが、きたあかりさんの
>「個人的には犯罪を描くことで、どれだけ人間の
>心の闇に切り込んでいけるかが、作品の良し悪しを決める最大のファクターで、それが読了後の余韻につながっていく」
>ことにあるのかもしれないなあと今更ながら思いあたりました。

例えるなら、連ドラと映画の違いのようなモノだと思います。心に残る映画は多いけど、心に残る連ドラって皆無とは言わないけど、それほど多くないような気がします。 でも、連ドラって誰が見てもそこそこ楽しめるように作ってあるけど、映画は必ずしもそうではないですよね。まぁ~本も同じようなモノなのかもしれません。 

 
 
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