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01-20(土)

「薄闇シルエット」 角田光代


人生の勝ち負けの定義など、誰が分かるというのだろうか。

ハナは下北沢で古着屋を経営している37歳。仕事は順調、というかむしろ勝ち組。ある日、恋人から結婚を迫られたことを契機に、恋愛と仕事について模索していくことになり…。生き惑う女性の心情を描く極上長編小説。


<感想> ★★★★☆

ページを開く時、女性読者に覚悟を強いる角田光代さんの最新長編です(笑)

ここしばらく連作短編が多かった角田さんですが、長編は『対岸の彼女』以来

かもしれません。 


さて、本書の主人公は結婚という価値観に懐疑的な37歳の女性で、ちょっと

したことから歯車が狂いはじめます。 

角田光代さんの描く短編は、自らの価値観に疑問を抱きはじめた主人公が、

徐々に内部崩壊していくさまを描くものが多いわけですが、長編である本書

は、自分の母親の価値観や周りの女性の価値観を引き合いに出しながら、崩

壊から再生に向かうまでが描かれています。 ともすれば、読後感の悪さだ

けが残る従来の作品と比較すると大きな相違点ではないかと思います。 


本書の帯には「私が選ばなかったもうひとりの自分がここにいる」と書かれ

ています。  基本的には、結婚を前提としたIf(もし)だと思いますが、

バブルの真っ最中に社会に出た新人類世代が、その時にどのような選択を

したのか?という意味も含まれているような気がします。 女性ばかりで

はなく、角田さんと同世代の男性ならフムフムと肯く箇所が多いと思います。


本書に関しては角川の公式HPがあります。 

インタビュー記事や掲示板も用意されているので興味のある方はぜひ♪

「薄闇シルエット」公式HP

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Comment


 

Re:「薄闇シルエット」 角田光代(01/20)

相当の覚悟がいるんですね。
わかりました。覚悟して読みたいと思います(笑)
そういえば 彼女の長編って ひさしぶりなんですね。
楽しみです♪

 

kayokorinさん

こんにちはぁ~♪

>相当の覚悟がいるんですね。
>わかりました。覚悟して読みたいと思います(笑)

喩えるなら私が重松さんを読まないようなものです
あまりにも的を得すぎているんだと思います・(汗)

>そういえば 彼女の長編って ひさしぶりなんですね。
>楽しみです♪

HPによれば、はじめは短編にするつもりだったとのことですが、構成も完璧で読みやすいです♪

 

Re:「薄闇シルエット」 角田光代(01/20)

こんばんは!

ふうむー…。なかなかきつい選択を迫りますねぇ。
子持ちが落ち込んでいないとき読む本かも知れない。重松さんと似た感じで問うものが大きいのですね。

 

cyn1953さん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは!

>ふうむー…。なかなかきつい選択を迫りますねぇ。
>子持ちが落ち込んでいないとき読む本かも知れない。重松さんと似た感じで問うものが大きいのですね。

個人的な見解ですが、女性は男性と比較するとIFにこだわる傾向が強いんじゃないかと思います。普段は私もあんまり考えませんが、この本を読んで、ちょいと考えてしまいました。 まぁ~現状にはそこそこ満足しているんですけどね(汗)

 

Re:「薄闇シルエット」 角田光代(01/20)

こんばんは。
私はよく『あのときああしていればまた違った人生が…』とか考えてしまうので、
角田さんの書く小説には、いつも身につまされる思い読んでます。
角田さんはまたそういう主人公達を実にリアルに描くので、
自分のコトを代弁してもらってる気にさえなってしまうのがスゴイなぁと思うのです。
本作のラストは、主人公が実に前向きで、
自分も励まされた気がしました。

 

Rutileさん

こんばんはぁ~♪

>こんばんは。
>私はよく『あのときああしていればまた違った人生が…』とか考えてしまうので、
>角田さんの書く小説には、いつも身につまされる思い読んでます。

この手のテーマを書く女性作家多いですよね!女性心理を巧みに突くというやつかもしれませんが、角田光代さんは女性を描かせると天下一品だと思います♪

>角田さんはまたそういう主人公達を実にリアルに描くので、
>自分のコトを代弁してもらってる気にさえなってしまうのがスゴイなぁと思うのです。
>本作のラストは、主人公が実に前向きで、
>自分も励まされた気がしました。

角田さんは短編が多いという前提もあると思いますが、「おいおい!これで終わりかよ!もうちょっとなんとかしてやれよ(笑)」という終わり方が多いんだけど、この作品の着地点はいいと思います☆

 

IF・・・

きたあかりさん、こんにちは。おじゃまします☆
>本書の帯には「私が選ばなかったもうひとりの自分がここにいる」と書かれています。
 そうなんですか!!私は図書館の本で読んだ為に、それを知らなかったので、こちらで、知る事が出来て嬉しいです。そうか~。角田さんが選ばなかったもう一人の自分とは、誰の事なんだろう?って、暫し足りない頭を巡らせてしまいました。
私も、IF・・・って考えたりすることあります。この本を読みながら、まさに主人公のハナが、もしかしたら別の自分だったかもしれないって思って読んでしまいました。

 

latifaさん

わざわざ、お運びいただきありがとうございます♪

>きたあかりさん、こんにちは。おじゃまします☆
>>本書の帯には「私が選ばなかったもうひとりの自分がここにいる」と書かれています。
> そうなんですか!!私は図書館の本で読んだ為に、それを知らなかったので、こちらで、知る事が出来て嬉しいです。そうか~。角田さんが選ばなかったもう一人の自分とは、誰の事なんだろう?って、暫し足りない頭を巡らせてしまいました。
>私も、IF・・・って考えたりすることあります。この本を読みながら、まさに主人公のハナが、もしかしたら別の自分だったかもしれないって思って読んでしまいました。

私と角田さんは同世代ですが、社会に出た頃は、女性総合職が採用される一方で「組織に属して歯車になるぐらいなら、自分が好きなことをする」という価値観が浸透しはじめた時期だと思います。 当然ながら、その後に控える結婚の価値観も多様化していくわけで・・・自分が選択しなかったもう一人の自分というのは巧いコピーだと思います♪

 
 
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