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07-31(水)

6月の書籍代

6月の書籍代 12冊 980円


2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3707ページ
ナイス数:224ナイス

地の底のヤマ地の底のヤマ感想
読友さんの感想を拝見して・・866頁二段組の本書は炭鉱町に生きる警官を主人公にした一代記。 昨年「このミス」にも選ばれた注目作です。ミステリーの要素もあり佐々木譲さんの『警官の血』を彷彿とさせますが、著者の思惑は炭鉱節にも唄われている福岡県の三井三池炭鉱とその城下町である大牟田市の隆盛と凋落、そしてそこで暮らす人々の織り成す光と影を描くことにあります。 それはこの国が近代から現代へ成長を遂げる過程の縮図であるような気がします。大長編ですが、得られる満足感と達成感は長さ故ではなく、その濃さにあります。   
読了日:6月30日 著者:西村 健


それでも三月は、またそれでも三月は、また感想
本書は3・11(東日本大震災)をテーマにしたアンソロジー。 川上弘美さんの『神様 2011』目当てで読んでみました。 クマと散歩に出かけたりするさまは従来の川上作品ですが、そこに出てくる専門用語の数々を耳慣れた言葉として読んでしまう恐ろしさのようなものを感じました。  デイヴィッド・ピースさんの文章も久しぶりに読みました。
読了日:6月27日 著者:谷川 俊太郎,多和田 葉子,重松 清,小川 洋子,川上 弘美,川上 未映子,いしい しんじ,J.D・マクラッチー,池澤 夏樹,角田 光代,古川 日出男,明川 哲也,バリー・ユアグロー,佐伯 一麦,阿部 和重,村上 龍,デイヴィッド・ピース


土門拳の昭和 (4)土門拳の昭和 (4)感想
1935年~1967年までの日本を切り取った土門拳の写真集。 とにかくスゴい写真家だとは耳にしていましたが写真集を見るのは初めて。 ちょうど三池炭鉱を舞台にした小説を読んでいたので、筑豊の子供たちや三井三池闘争を収めた写真が印象に残りました。専門的なことはわかりませんが、リアリズムに徹し、社会の現実を写真という手段を用いて訴えかけるさまは、土門拳がいかに優れた表現者だったことを如実にあらわしています。 被写体になっている何百人もの日本人。 私はこの中に自分の父母や祖父母がいるように思えてなりません。
読了日:6月25日 著者:土門 拳


調律師調律師感想
読友さんの感想を拝見して・・一人称形式で描くピアノ調律師の連作短篇。骨太が売りである著者のイメージからあまりにもかけ離れていて、期待せずに読み始めましたが、あちこちに小技が効いていてそれほど悪くはありませんでした。 しかし私が最も注目したのは、郷土(宮城)を強く意識している作家である熊谷さんが東日本大震災に初めて触れているという点です。 さらりと描いているようですが、罪悪感に苛まれるという言葉が印象的でした。 短めのあとがきも強く心に残ります。
読了日:6月23日 著者:熊谷 達也


芥川賞物語芥川賞物語感想
読友さんの感想を拝見して・・本書は第1回から147回まで、各回ごとのエピソードと解説を加えたムック本です。 最も有名な文学賞。純文学の登竜門。世間サマではイロイロと言われているようですが、大半の小説好きの関心は専ら直木賞にあります。 それなのになぜ・・・その答えは著者にあります。川口則弘という名前に聞き覚えがなくてもサイト「直木賞のすべて」の管理人といえば肯く人も多いのではないかと思います。礼賛するわけでもないが揶揄するわけでもない。 その微妙な距離感は大半の小説好きの想いと重なるのではないでしょうか?
読了日:6月21日 著者:川口 則弘


乱暴と待機 (ダ・ヴィンチブックス)乱暴と待機 (ダ・ヴィンチブックス)感想
『腑抜けども・・・』が暴走する自意識だとすれば、本書はデフォルメされた自意識。 相変わらず気持ち悪い小説ですが、あちこちに「あ~わかる」が散りばめられています。 漏らすまでは行きませんが、トイレのくだりは激しく肯いてしまいました。 それは「どっちにしてもあんたも自意識の塊なんだよ」というメッセージを突きつけられているようで、さらに気持ち悪い気分にさせられるわけですが、そこが最高にイイ(笑)  近頃、読みやすいばかりの小説が多くて・・とお嘆きの方に本谷作品を強くおススメします。   
読了日:6月20日 著者:本谷 有希子


東京ディープ散歩東京ディープ散歩感想
08年の本ですが特に目新しいものはありませんでした。 ただ定番スポットはしっかり抑えてあるので、おっさん系散歩の入門書としてはいいかもしれません。 さらにディープなスポットをお探しなら【東京DEEP案内】がオススメです。
読了日:6月18日 著者:町田 忍


はぶらしはぶらし感想
角田光代の痛い女系と桐野夏生の胸糞系心理サスペンスを足して二で割ったような作品でした。 前半は鈴音を翻弄する水絵を徹底的に描いていきますが、少しずつトーンが変わっていく後半に作品のテーマがあるような気がします。 すべての根源は水絵の生きづらさにあって、それを象徴するのがはぶらしです。 ただ、そんな女性をさらに追い込んでしまうシステムがこの社会には存在するわけで、その最悪の結果を私たちはニュースで知ることになります。 読み方はそれぞれですが、ただ単にイライラ小説としてしまうのは勿体ないように思います 
読了日:6月12日 著者:近藤 史恵


末裔末裔感想
鍵穴がない・・で思いっきり掴まれました。 鍵穴を巡る冒険?は従来の絲山作品と異なっていて村上春樹的(パラレルワールド)な面白さがありましたが、ストーリーとタイトルの末裔が一致してくるころになると絲山さんらしさが顔をのぞかせて、一粒で二度美味しい作品に仕上がっています。 妻に先立たれた定年間際の公務員という主人公の設定もツボでした。  
読了日:6月10日 著者:絲山 秋子


半七捕物帳 03 勘平の死半七捕物帳 03 勘平の死感想
う~ん。これを人情味のある解決としてしまうのは当時の価値観なのかな?
読了日:6月9日 著者:岡本 綺堂


償いの報酬 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)償いの報酬 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)感想
私は世界中の人が健康で心穏やかに暮らせる事を願う小市民ですが、ただ一人例外がいます。それは本書の主人公スカダーです。 シリーズ最高傑作の『八百万の死にざま』以降、新作が出るたびに健康になっていくスカダーには、ネオハードボイルドミステリーの狂言廻しとしての胆力は備わってきましたが、葛藤を抱える都市小説の主人公としての魅力は薄まって行きました。 ミックとの昔話で幕を開けるシリーズ最新作の舞台は80年代。25¢を片手に、壊れていない公衆電話を探しながらNYの街角を歩くスカダー。彼はまだ葛藤の中にいます。   
読了日:6月7日 著者:ローレンス・ブロック


検事の本懐検事の本懐感想
本書は『最後の証人』の主人公佐方の個人的なエピソードを中心としたスピンアウト的な位置づけの連作短篇です。 正直言ってストーリー自体はありきたりですが、それを綴る著者の筆力がハンパなくて読みゴタエという点では『最後の証人』を遥かに上回る作品でした。 特に最後の『本懐を知る』は申し分のない出来栄えです。 ドラマでは「リーガルハイ」のような法廷戦術を重視したモノがウケているようですが、ジミながら王道を歩む佐方のようなキャラクターも悪くありません。 続編を強く希望します。
読了日:6月3日 著者:柚月 裕子

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