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02-15(金)

1月の書籍代

バレンタインディーも過ぎましたが1月の書籍代です。

1月の大当たりはなんと言っても横山秀夫さん7年ぶりの新刊『64』です。
年末から読み始めましたが、おかげで楽しい正月休みを過ごすことができました。
前作の『震度0』がお世辞にもイイ作品とは言えなかったので、多少の不安がありましたが杞憂でした。
これ以上の作品と出会うことが今年の目標です。




1月の書籍代 10冊 1600円


2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2485ページ
ナイス数:208ナイス



灰色の季節をこえて灰色の季節をこえて感想
読友さんの感想を拝見して。 ペスト・村・封鎖・混沌・開放・・あらすじを読むとカミュの『ペスト』を連想しますが本書の上梓は2001年。舞台となる17世紀イングランドの雰囲気や宗教観を丁寧に描いている一方で、その筆運びは極めて現代的。エンターテイメント要素も満載の読みやすい作品に仕上がっています。 特に封鎖された村の中で感染の恐怖に怯えながら「手負いの獣」と化してしまう人間と、それを押し留めようとする神父(信仰)との鬩ぎ合いを描くさまが秀逸でした。 翻訳の巧さもありますが、海外作品では久しぶりの大当たりです。
読了日:1月31日 著者:ジェラルディン ブルックス


陽だまり幻想曲陽だまり幻想曲感想
表題作と富裕層の中国人留学生を描く『ピラミッドの憂鬱』の二作が収められた作品集。 どちらもユーモラスに描かれていますが、結末以上に衝撃的な皮肉がこめられた表題作は著者の新境地かもしれません。 ただ読み物としては『ピラミッド…』の方が単純に楽しめます。 違和感を覚える方も多いかもしれませんが、バブル時代の日本もこんな感じでした。 そして当時の日本人も外国からそのように見られていたのかなぁ~などと思ったりもしました。  
読了日:1月28日 著者:楊 逸


こんにゃく売りこんにゃく売り
『太陽のない街』を読みたかったんだけど何ゆえか青空文庫に入っていないので、とりあえず小品を・・転向後に書かれたと思われるマイルドな作品。 子供時代の友人であるハワイの日系移民とのエピソードが描かれています。 特筆すべき作品だとは思いませんが、最大の皮肉は初出が1941年(昭和16)の8月であると言う点かもしれません。 
読了日:1月21日 著者:徳永 直


キャベツ炒めに捧ぐキャベツ炒めに捧ぐ感想
総菜屋さんで働く60代の女性三人を描く連作短編。コミカルタッチの作風ですが、日々を淡々と過ごしている彼女たちが内面に秘めている想いを小出しにしながら話が展開していきます。 軽すぎず、必要以上に重くない・・・さまざまな経験をし、想いを断ち切る手段は知っているけど、まだ諦めきれずに喘いでいる。60代というのはそういう年齢なのかなぁ~などと感じました。 個人的には『桃素麺』がツボでした。 総菜屋さんの料理がとても美味しそうです。 井上荒野って巧いけど重い話が多くない?とお感じの方に『静子の日常』と併せておススメ
読了日:1月20日 著者:井上 荒野


野菊の墓野菊の墓感想
1906年(明治39)初出。 文学的な価値が云々という作品ではありませんが、高踏派の作品と並び100年以上読み継がれている古典。 久しぶりに読み返しましたが、揺るぐことのないキングオブベタに支えられた小説は無敵であるという思いを新たにしました(笑) ケータイやメールどころか電話さえ出てこない恋愛小説ですが、今から100年後の読者にも主人公と民子の想いは届くのではないでしょうか? 
読了日:1月18日 著者:伊藤 左千夫


ニサッタ、ニサッタニサッタ、ニサッタ感想
『地のはてから』から。 主人公はとわの孫でとわ自身も出てきます。  書かれたのはこちらが先ですが、どちらから読んでも大丈夫です。 ただ『地の・・』を先に読んでいると不運続きの孫を諭すとわの言葉の重みを感じることができると思います。 もちろん本書を単独で読んでも読みやすく、それなりに読みゴタエがあります。 厳しい時代を生きている若い世代の方なら激しく共感できるのではないでせうか?

読了日:1月17日 著者:乃南 アサ


四〇一二号室四〇一二号室感想
ドロドロクィーン真梨さんの最新刊です。真梨さんのブログを読むと『更年期少女』でブレイクする前は経済的にかなり厳しい状態だったようです。それを踏まえるとエキセントリックな作家や編集者の姿が立体的に感じられます。そこも本書を楽しむツボのような気がします。 全体的な印象ですが、過去の作品と比較するならドロドロ感は薄まっていて、種明かしもかなりわかりやすくなっています。読みやすい作品という言い方も出来ますが、遊郭や阿部定というパーツをもう少し活かして独特の妄想力をバクハツさせて欲しかった気もします。 
読了日:1月9日 著者:真梨 幸子


足相撲足相撲感想
作中に出てくるZ・Kは葛西善蔵。 やたら理不尽なことを言われても耐える嘉村の姿が微笑ましくもあります。 
読了日:1月2日 著者:嘉村 礒多


崖の下崖の下感想
『業苦』でお馴染みの千登世と圭一郎シリーズ。 圭一郎の苦悶に感情移入してもいいんだけど、さらりと読むと四畳半フォーク的な貧乏臭さを楽しめます。 西村賢太さんの布教活動?で藤澤清造が脚光を浴びていますが、嘉村礒多も再評価を受けて然るべき作家ではないかと思います。 青空文庫版は旧字体で個人的にそこもツボです。1928年(昭和3)初出。
読了日:1月2日 著者:嘉村 礒多


64(ロクヨン)64(ロクヨン)感想
7年ぶりの新刊はあまりにもパーフェクトな仕上りでした。 かつて、警察組織をリアルに描くことに挑戦し日本の警察小説の地平を切り拓いた著者。 本作では自らそれを打ち破り、ジャンル小説に留まることのないオールマイティーな小説として成功しています。 謎解きの本格ミステリー、硬直した組織を描く重厚感、リアルな家族と夫婦の物語、予期せぬ感動が待つ人間ドラマ。それら全てのパーツが巧妙にちりばめられた作品です。 そして何より全647頁、一度たりとも息をつかせぬ圧倒的な牽引力にただただ感服です。
読了日:1月1日 著者:横山 秀夫

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