プロフィール

きたあかり

Author:きたあかり
文芸書中心の読書日記です。
読書傾向はフリーエリアの円グラフを見てください。 サイトのご案内

フリーエリア
ひとこと掲示板
FC2カウンター
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

-----(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
04-03(火)

「しかたのない水」  井上荒野




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女…。平気で女を乗りかえる若い男。その男の美しい肉体を思い浮かべ自慰に耽る女。水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。脱サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となるー。誰もが世界からはぐれ、行先もわからずさまよっている。不穏な恋の罠に翻弄される男女を描く連作短編集。



<感想> ★★★★☆

井上荒野さんの作品は直木賞受賞をきっかけに読むようになりました。 『切羽へ』は直木賞作品のわりにはジミな作品で初読では「・・・・」でしたが、再読してみて井上荒野さんのすごさに気がつきました。 私自身、井上作品の核に触れているとは言いがたいわけですが、一冊読むごとに小説を読むレベルが上がっているような気になります。 


さて、そんな井上作品のなかにあって、恋愛小説にミステリー的な味付けをした本書はかなり読みやすい作品です。 井上荒野さんの真骨頂は男女間に漂う一瞬の不穏感を切り取る見事さだと思いますが、連作短編の本書ではそれが散発的に用いられていて読者を飽きさせることがありません。 


個人的には『クラプトンと骨壷』が一番ぐっときましたが、最終章のオチも巧みだと感じました。
仕事で何度かフィットネスクラブに行く機会がありましたが、平日の昼間にフィットネスクラブで漂っている独特の雰囲気ってあるんですよね。 そのあたりの描写も見事です。

とりあえず井上荒野さんを読んでみたい方、井上荒野ってジミ過ぎない??とお考えの方におススメします。


関連記事
スポンサーサイト
 

Trackback

URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 

Comment


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。