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03-24(土)

「緑の毒」  桐野夏生






【内容情報】(「BOOK」データベースより)
妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。連続レイプ犯。暗い衝動をえぐる邪心小説。






<感想> ★★★★☆

本書は昨年の夏に出た桐野夏生さんの最新刊です。 図書館でいくら待っても順番が廻ってこないので「楽天」でポチりました。


主人公は、勤務医である妻の浮気をきっかけにレイプ魔と化してしまう39歳の開業医です。 男の嫉妬がテーマのひとつだと思いますが、それは今まで桐野さんが描いてきた女のそれと比較するならかなり無様です。 そのあたりが若干軽いような印象を受けました。 しかし本書を強く印象づけているのは主人公ではなく、周囲に取り巻く女性たちのような気がします。


浮気をしている妻。 不満を抱えているクリニックの職員。 彼女たちの言動にドロドロフェチの私はツボを押されまくりでした。(笑) さらに著者はレイプの被害者にも容赦がありません。 おそらく男性作家なら許されないだろというところにぐいぐい踏み込んでいくあたりも圧巻でした。 ただ、一人暮らしの女性が誰もいるはずのない部屋の中で見ず知らずの男に遭遇する恐ろしさは、男性の私も強く感じ取ることができました。 それも含めて、桐野さんの巧みな筆さばきを堪能することができます。


私自身も含めて、『東京島』以降の桐野作品に対してモヤモヤ感を抱いていた読者が多いように思います。 それを踏まえるなら、本書は久しぶりに「らしい作品」と言えるのではないでしょうか?


嫉妬はこわいものでありますな、閣下。
そいつは緑色の目をした怪物で、
人の心を餌食にして、苦しめるやつです。

(『オセロ』 シェイクスピア 三神勲訳)


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