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03-23(金)

「冷血」 T・カポーティ (佐々田雅子訳)



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。このあまりにも惨い犯行に、著者は5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行。そして犯人2名が絞首刑に処せられるまでを見届けた。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラルー。様々な物議をかもした、衝撃のノンフィクション・ノヴェル。



<感想> ★★★★★

本書は1959年に実際に発生した殺人事件を作者が徹底的に取材したノンフィクション作品です。 1965年に出版され世界中でベストセラーになりました。 出版からすでに半世紀近く経っていますが、今なお新しい読者を獲得しつづけている名作中の名作です。


そんな名作中の名作ですが、恥ずかしながら私は3回チャレンジして3回挫折しています。 私が何ゆえ挫折してしまったかと言えば、頁全体を埋め尽くすやたらと小さい活字と、ちょっとダルい冒頭。 この二つの要因が高い壁となって私の前に立ちはだかってしまったというわけです。 今回は05年に出た新訳で4度目のチャレンジに臨みました。


さて、一頁を開いてみると龍口直太郎訳との大きな違いに気がつきます。 活字が大きくなって、行間スペースもそれなりに取られています。 相変わらず冒頭はちょっとダルダルですが、文章が多少平易になったせいか頁をめくる手が止まることはありませんでした。 そして話が静から動に変わる第二章へ。 ここからラストまでいっき読みでした。 


内容に関しては、私が下手な文章を綴るまでもありません。 ひとことつけ加えるなら事件の衝撃度はもちろんですが、加害者の一人に感情移入しすぎたと言われるT・カポーティーの苦悩のようなものを読み取ることができれば、読者にとっては忘れえぬ作品になり得ると思います。


翻訳には賞味期限があると書いたのは村上春樹さんですが、今回はそれを強く感じました。 新しい訳で本書を読む機会を与えてくれた佐々田雅子さんに感謝です。




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