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09-10(土)

「勝手にふるえてろ」 綿矢りさ




賞味期限切れの片思いと好きでもない現実の彼氏。どっちも欲しい、どっちも欲しくない。恋愛、しないとだめですか。





<感想> ★★★★☆

本書は綿矢りささんの最新刊ですが、初出は昨夏の「文學界」なので

一年以上前に発表されたものです。 現在27歳の綿矢さんですが、

今年でデビュー十年になります。 しかし、上梓されたのはわずか4冊

に過ぎません。 寡作な作家さんでもありますが、その背景には綿矢さ

んの紆余曲折があるような気がします。 しかし、それはご自身の問題

ではなくファンを含めた周囲の問題です。 メジャーな賞を受賞するの

がその作家にとってどのように作用するのか?そんなことも考えさせら

れます。


さて、本書は前作の『夢を与える』と比較するなら徹底的に陽性の作品

です。 あらすじから恋愛小説をイメージされると思いますが、主人公

である恋愛経験のない26歳のヲタクOLが、そのとば口に立たされて

右往左往するさまが描かれています。 


それ考え過ぎじゃない?なぜそういう思考に至るのか?という箇所がい

くつもあります。 主人公がまじめに考えているだけにかなり笑えます。 

特に後半は電車の中で読むのは危険かもしれません。 


しかし、本書は単なる恋愛ユーモア小説ではありません。 文章のキレ

も鋭いし、合いの手のように入る主人公のつぶやきも秀逸です。 純文

学系の作家が手がけたジャンル小説を読む楽しみというのがあります

が、それを十二分に味わうことができます。


若い女性の方。 読みやすいけどそれなりに中身のある小説を読みた

いとお考えの方。 そして、夏石鈴子さんの『今日もやっぱり処女でし

た』
の主人公あおばのまったり感が好きだという方におススメします。


著者インタビュー(楽天ブックス)

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Comment


 

こんにちは~♪

綿矢りさ、受賞当時、あんまりにも色々有名すぎて、
全然触手が動かず、そのままになっている作家の一人です。
きたあかりさんのレビューを読んで、食わず嫌いみたいなものかもしれないなーと思いました。

ちなみにうちの母は『蹴りたい背中』を読んで、宮本輝みたいといっておりました。クラシックな作家さんなのかもしれませんね。

 

ゆずりは文庫さん

こんにちはぁ~

亀レスすんまそん。

>綿矢りさ、受賞当時、あんまりにも色々有名すぎて、
>全然触手が動かず、そのままになっている作家の一人です。
>きたあかりさんのレビューを読んで、食わず嫌いみたいなものかもしれないなーと思いました。

私は島本派なので、あえて綿矢さん避けていました(笑)この作品はプレッシャーから解放されて肩の力が抜けた感じの作品に仕上がっています。

>ちなみにうちの母は『蹴りたい背中』を読んで、宮本輝みたいといっておりました。クラシックな作家さんなのかもしれませんね。

宮本輝さんの選評(『蹴りたい背中』)はベタ褒めしていた記憶があります。 金原ひとみさんと比較するとたしかにクラッシックかもしれませんね。

 
 
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