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07-16(土)

「下駄で歩いた巴里」 林芙美子著 立松和平編



昭和5年『放浪記』がベストセラーとなり、芙美子は念願の中国行きを果たす。翌年はシベリア経由で渡欧すると、半年余りをパリ、ロンドンで過ごした。小説を書くのは恋人が待ってくれているように愉しいと言いながら、「苦しいことは山ほどある。一切合財旅で捨て去ることにきめている」。旅を愛した作家の、愉楽の時を記す20篇。



<感想> ★★★★☆

本書は林芙美子の紀行集です。 


昭和5年(1930)シベリア鉄道に乗ってパリ・ロンドンまでの行程と、

その後の滞在記がメインになっています。 昭和5年(1930)といえ

ば満州事変の前年になります。 すでに大陸はきな臭くなってい

て、随所にそれを思わせる箇所も見受けられます。 そんな時に

なぜ・・・しかも一人旅だったようです。 多少なりとも出版社との

タイアップもあったと思いますが、その無鉄砲ぶりには唖然として

しまいます。 


シベリア鉄道でも料金の高いクラスではなく、一般人の乗る二等

や三等で旅をしたせいか、当時の民衆の暮らしや大陸を覆ってい

た空気を感じ取ることができます。 


他にもいくつかの紀行文が掲載されていますが、私が興味深かっ

たのは南樺太(南サハリン)のそれです。 当時、南樺太は日本の

領土でしたがその期間は僅かに40年。 樺太に関する文献として

読んでも、それなりの価値があるのではないかと思います。


余聞ですが、文中にX27という言葉が出てきます。 

特に注釈はついていないので???ですが、先日読んだ北村薫

さんのベッキーさんシリーズで当時の風俗のひとつとして取り上げ

られていました。 改めて北村薫さんの取材力を思い知りました。


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