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05-22(日)

「原稿零枚日記」  小川洋子


「あらすじ」の名人にして、自分の原稿は遅々としてすすまない作家の私。苔むす宿での奇妙な体験、盗作のニュースにこころ騒ぎ、子泣き相撲や小学校の運動会に出かけていって幼子たちの肢体に見入る…。とある女性作家の日記からこぼれ落ちる人間の営みの美しさと哀しさ。平凡な日常の記録だったはずなのに、途中から異世界の扉が開いて…。お待ちかね小川洋子ワールド。


<感想> ★★★★☆

ここしばらく小川洋子さんの新刊はエッセイが多かったような

気がします。 昨年の8月に上梓された本書は日記体の小説

です。 小説としては『猫を抱いて象と泳ぐ』以降一年半ぶり

となります。


さて、日記体の小説と書きましたが、主人公の小説家と著者の

境界があいまいで冒頭はエッセイを読んでいる気分にさせられ

ます。  しかし、物語は少しづつ現実世界と乖離していきます。 


そこで使われるパーツや独特の文章は小川洋子さんのもので

すが、ところどころで差し挟まれるユーモアの要素は川上弘美

さんのそれに似ているようにも感じました。 


たとえば、子泣き相撲。 運動会荒らし。 パーティー荒らし等々。 

小川洋子さんは油断して読んでいると大やけどを負わされるこ

とも多いわけですが、この川上弘美さん風の味付けが加わるこ

とで、バランスのいい仕上がりになっていると思います。


ただ、あえて難を言うならそれぞれの文章が短かい上にエピソ

ードの数が多いので、ちょっと消化不良気味でした。  従来の

作品が海中に10メートル引きづりこまれるとするなら、この作

品は海中5メートルといったところでしょうか?


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