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04-03(日)

「女ともだち」 真梨幸子




ある日、マンションで起きた凄惨な殺人事件。被害者に共通するのは、独身のキャリアウーマンという条件。果たして、犯人の意図、そして事件の真相は? 都心に住まう現代人の孤独感を反映したバイオホラー『孤虫症』で第32 回メフィスト賞を受賞した作家の第3作。


<感想> ★★★★★

このブログをはじめて6年ちょっと。 記録によれば755冊の本を

読んでいるようですが、二冊目にしてわたしの中では真梨幸子さ

んは最強になりました。 ドロドロクィーンの称号を授けたいと思

います。(笑)


さて、本書はマンションで起きた連続殺人事件を核として、被害

者の暗部とそれを記事にする女性ルポライターを描いた作品で

す。 郊外に乱立する高層マンションとそれに群がる人たちの悲

哀。 劇団の追っかけをする女性たちの実態。 劣悪な家庭環

境。 そこに女友だちというキーワードを当てはめて、ドロドロの

ミステリーに仕上げています。 


真梨幸子さんが優れているのは、そのドロドロには圧倒的なリ

アル(現実)が伴っている点です。 『殺人鬼フジコの衝動』で言

えば職安でリクルート活動をする生保レディー。 本書で言うな

らマンション住人の対立。 購入の価格差が住民同士に埋めよ

うのない軋轢を生んでいる状況はあちこちで目にします。 


しかし、本書で暗部を描かれている人たちは決して悪人ではあ

りません。 ともすれば現代の社会が肯定しているのではないか

とも思える、えげつなさに翻弄されているフツーの人たちである

という視点が感情移入を容易くして、読者の危機感を煽ります。


申し上げたとおり読み物して申し分のない作品ですが、気になる

のは本格ミステリーとしても完璧なところです。 最後のオチ、読

者の大半が気がつかないであろう巧みに張られた伏線と回収。 

おそらく、本格ミステリー読者のマニアックなニーズ応えるためだ

とは思いますが、私のような単純な読み物好きからするなら、そこ

にまどろっかしさを感じてしまいます。 


そんな仕掛けやオチなどなくても、これだけの牽引力と圧倒的な

リアル感があれば読者は作家の前に平伏すものだと思いますが、

いかがでしょうか?

 
みなさんの感想(読書メーター)

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Comment


 

そんなにそんなに

おもしろいのですかっ?
是非是非チェックせねば・・・なのですが、
読まなければならない積読書が満載・・・

一時期に集中するのはどーしてなんだろ。

 

Re:「女ともだち」 真梨幸子(04/03)

なんかこの頃、きたあかりさんすごいですよ。
どれもこれも、メチャクチャおもしろそうだもの。
だって、紹介される本される本、すべてが私の読書欲に触れてきて、もう読みたくて読みたくてたまらなくなってしまう。
いったいどうしたんでしょう。
私の読書メモノートには、読みたいと思った本の出どころも書いてるんですが、「きたあかり」の名前がずらりです。

 

カオりさん

こんばんはぁ~♪

>おもしろいのですかっ?
>是非是非チェックせねば・・・なのですが、
>読まなければならない積読書が満載・・・

まぁ~面白いというか、他の作家さんにはない独特の個性が垣間見えます。 かなりドロドロなので、お読みになるならご自分の体力と相談してからにしてくださいませ。

>一時期に集中するのはどーしてなんだろ。

学生のころ、テストやレポートの締め切りが近くなると読書欲が増進したものですが、今でもそれに似たことはあるのかもしれませんね。

 

ぱぐら2さん

こんばんはぁ~♪

>なんかこの頃、きたあかりさんすごいですよ。
>どれもこれも、メチャクチャおもしろそうだもの。

う~ん。 何かに取り憑かれているのかもしれませんね。 除霊してもらわないといけないかも・・(笑)

>だって、紹介される本される本、すべてが私の読書欲に触れてきて、もう読みたくて読みたくてたまらなくなってしまう。
>いったいどうしたんでしょう。
>私の読書メモノートには、読みたいと思った本の出どころも書いてるんですが、「きたあかり」の名前がずらりです。

お役に立てているなら何よりです。
最近、図書館を利用するようになったので、読み方が変わったかなぁ~とも思います。 
以前だと、購入するかどうか悩むボーダーライン上にある本まで手を出せるようになりました。

 

>ドロドロクイーン

ああ、いいですね、それ。内面だけでなく、見た目もドロドロですね。おそろしや。

 これからの称号も楽しみです。こちらにもご訪問ありがとうございました。

 
 
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