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04-03(日)

「なくしたものたちの国」 松尾たい子・角田光代




イラストと小説が響かせる、生きるよろこび。
松尾たいこのイラストと、それをモチーフに描かれた角田光代の連作短編小説。女性の一生を通して、出会いと別れ、生きるよろこびとせつなさを紡いだ、色彩あふれる書き下ろし競作集。



<感想> ★★★★★

マンガは時々読み直しをする私ですが、小説に関してそれをすること

はほとんどありません。 ただ、この本だけは例外になるのではないか

と思います。 手元に置いてことあるたびに開いてみたい。 本書はそ

んな本だと思います。


さて、角田ファンである私が作品に求めているのは独特のドロドロや毒

であったりするわけですが、この作品にその要素は皆無です。 ひとり

の主人公が成長していく姿をファンタジーっぽい味付の連作短編に仕

上げています。 主人公がそのたびに経験するのは「失う」ということで

す。 


思えば、私たちは得ること以上に失うことことが多いように思います。 

大げさな物言いになりますが、その連続こそが生きるということなので

はないでしょうか? その辛さからなかなか脱しきれないこともあるわ

けですが、この作品のいくつかはそれを手助けしてくれるような気が

します。


小説として単純に巧いと感じたのは『さようならと、こんにちはのこと』 

正体のつかめない曖昧な空気と静寂が支配していますが、あっ!と

気がついた時に・・・・・・。


この作品を読み終えたのは3月8日でした。 

昨夜再読をしましたが初読の時以上に、小説というものが持つ可能

性を信じてみたいと感じました。 喪失感を抱えている多くの人たちに

おススメします。


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