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03-28(月)

「終点のあの子」 柚木麻子


プロテスタント系の私立女子高校の入学式。中等部から進学した希代子と森ちゃんは、通学の途中で見知らぬ女の子から声をかけられた。高校から入学してきた奥沢朱里だった。父は有名カメラマン、海外で暮らしてきた彼女が希代子は気になって仕方がない。一緒にお弁当を食べる仲になり、「親友」になったと思っていた矢先…。第88回オール讀物新人賞受賞作「フャーゲットミー、ノットブルー」ほか全4編収録。


<感想> ★★★★☆

本書はお嬢様系女子高を舞台にした連作短編。 著者の柚木麻子

さんは本書がデビューの新人作家さんです。


さて、女子高。 新人作家。 装丁。 それらのパーツで癒し系の青春

モノをイメージしてしまいがちですが、巷では吐き気がするほどリアル

な女子高生小説
などと言われているようです。 

なんか怖そうですね・・・・・・。


さて、お嬢様系女子高のドロドロさといえば桐野夏生さんの『グロテスク』

にも描かれています。 徹底した階級社会と排除の論理。 そして過剰

なまでの自意識。 それがどれほどリアルなのかはお嬢様でも女子高生

だった経験もない私には量りかねますが、まったくの絵空事ではないこ

とはたしかだと思います。 


桐野さんはそれを主人公の育った環境と位置づけてで描いていまし

たが、柚木麻子さんはそのひとりひとりを掘り下げてで描いています。 

表面的な行動はまったく理解できないけど、その内面を知ると感情移

入が容易くなる。 俯瞰で描ききるという点では迫力不足ですが、息苦

しい感情の細部を描くさまは秀逸です。 


個人的にはユーモアを交えながら進む『ふたりでいるのに無言で読書』

が好きですが、この一作は全体のバランスを保つ上で大きな役割を与

えられているように思います。


キャラクターそのものとまでは行きませんが、彼女たちが持っているさま

ざまな側面に、あの頃の自分を照らし合わせることはそれほど難しくは

ないかもしれません。 かつて女子高生だったみなさんにおススメです。


「フォーゲットミー、ノットブルー 」で第八十八回オール讀物新人賞を受賞
作家「柚木麻子」さんインタビュー!

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