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02-27(日)

「わくらば追慕抄」 朱川湊人



人や物の「記憶」を読み取れるという不思議な力をもった姉の鈴音と、お転婆で姉想いの妹ワッコ。固い絆で結ばれた二人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪─その冷たい怒りと憎しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられて…。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く、昭和事件簿「わくらば」シリーズ第2弾。

<感想> ★★★★★

本書は、人や物の「記憶」を読み取れるという不思議な力をもった

姉の想い出を、その妹の回想形式で描いた『わくらば日記』の続編

です。 


さて、『わくらば日記』では明らかにされていない「秘密」がいくつか

あったわけですが、それが続編で明かされるのではないか?と期待

しました。 しかし、結果から言うなら「秘密」は解決どころか、さらに

深まってしまいました。 少々、肩透かしをくらった感も否めませんが

逆をいえばこのシリーズはまだ続くということです。 


直木賞を受賞した『花まんま』以降、朱川湊人さんが描き続ける昭和

30年代を舞台にしたノスタルジックホラーにはかなり癒されているわ

けですが『わくらば日記』に関しては、不思議な力をもった姉とその能

力を手がかりに事件を解決する刑事という設定に違和感を覚えました。  


しかし、基本的に登場人物に大きな変化のないシリーズ二作目の本書

では違和感なく読み進めることができました。 解決する「事件」の質が

異なっている点も大きいと思いますが、中心になっている姉妹はもちろ

んキャラクターのひとりひとりに著者がこめた愛情のようなものを強く感

じ取れるからだと思います。 


語り口や展開は「陽」ですが、若くして亡くなってしまった姉を語るという

前提や使われているパーツはどちらかといえば「陰」です。 二作目で

はその対比も見事でした。 三作目がとても楽しみです。


『わくらば日記』のレビュー


↓お読みになるなら、ぜひ一作目から・・・・




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