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02-05(土)

「敵影」 古処誠二



昭和二十年八月十四日、敗戦の噂がまことしやかに流れる沖縄の捕虜収容所で、血眼になって二人の人間を捜す男の姿があった。一人は自らの命の恩人・ミヨ、もう一人はその恩人を死に追いやった男・阿賀野。執念の調査は、やがてミヨのおぼろげな消息と、阿賀野の意外な正体を明らかにしていく―。



<感想> ★★★☆☆

ア○ゾンの読者レビューを読んでいたら、古処誠二さんは不思議な

作家であると指摘されている方がいました。 戦争をまったく知らな

いはずなのに、どうしたらこんなに生々しく戦争を描くことができるの

か?


元自衛官という肩書きを持っているせいもあると思いますが、この取

材力と描写力には作品を読むたびに唸らされます。 まぁ~読んで

いる私も戦争を知らないので、その検証はできないわけですが・・・。


さて、本書の舞台は敗戦直後の沖縄です。 米軍の捕虜となった主

人公が捕虜になるまでと、収容所での日々が描かれています。 戦

闘シーンがほとんどないので他の古処作品と比較するならジミな印

象が拭えませんが、捕虜となった将と兵の対立。 日系人米兵との

関わり、ひめゆり学徒隊と思われる少女とのやりとりなど、私が知り

えている数少ない戦争に関する知識とことごとく一致します。 


それを踏まえるなら、本書も東京オリンピック以降に生まれた新人類

が書いたエンターテイメント小説ではないことは明らかです。


しつこいようですが、私はそれを検証する手段を持ちません。 

しかし、本書も含めて古処作品には戦争の本質のようなものが描か

れているのではないかと強く感じています。若い人に読んでいただ

きたい一冊です。

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