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01-23(日)

「最後の命」  中村文則



最後に会ってから七年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。しかしその直後、私の部屋で一人の女が死んでいるのが発見される。疑われる私。部屋から検出される指紋。それは「指名手配中の容疑者」である。冴木のものだと告げられ─。


<感想> ★★★★☆

中村文則さんを読むのは4作目になります。 キレのある文書と作

品全体を支配する独特の緊張感は、読み応えのあるエンタメと抜

群に相性がいいと思いますが、基本的に中村作品は純文学の範

疇を逸脱することがありません。 


さて、 本書は幼い頃の特異な体験を共有する二人の物語です。 

その体験を契機に性と暴力を忌避する主人公。 対照的にそれを

異常に昂進させ犯罪者となってしまう幼馴染みの冴木。 過去の

出来事と日々葛藤する主人公と、謎を秘めている冴木。 


二人を描く筆はやたらと重たいので、読者によっては生理的に受

けつけないかもしれませんが、適度にミステリーの味付けがなされ

ているので、決して読みにくい作品ではありません。 冒頭で申し

上げたことと矛盾するようですが、言い換えるなら純文学という素

材はどこまで加工が許されるのか?という試みがなされているよう

な気がします。 


ちょっと変わった純文学をお読みになりたい方。 ちょっと変わった

ミステリーを読みたい方におススメします。

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