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01-07(金)

「箕作り弥平商伝記」 熊谷達也



山深き秋田で、足は悪いが誰よりも美しい箕を作る若者・弥平。初めての行商では一枚も売れず。なんとか商いのコツを掴んだ弥平は勇躍、新天地の関東平野へ足を延ばすが、途方もない壁にぶち当たる。それは箕作りへの理不尽な差別。誇り高き職人がなぜこんな目に…。そして、弥平は一人の少女に恋をした。


<感想> ★★★☆☆

本書はオエダラ箕職人を主人公とする作品です。

舞台は大正末期。 主人公が徴兵検査を受けるシーンから始まります。 

会話はすべて秋田弁が使われていて、読むのに苦労しますが独特のリ

ズム感のようなものに慣れてくると登場人物の交わす言葉のやりとりが

味わい深いものになっていきます。 


さて、オエダラ箕の職人として確かな腕を持つ主人公ですが、この地方

の職人たちはモノを作るだけではなく、それを売り歩かなくてはなりませ

ん。 東北各地はもとより北海道、南樺太。 その先々での経験が本書

の中心になってくるわけですが、読みやすさに重点を置いたせいか語

り口が軽くて、チョイスした素材やテーマとのアンバランス感を強く感じて

しまいまい、ちょっと残念・・・・というのが正直な感想です。


ただレビューを書くにあたって、オエダラ箕について調べてみると熊谷達

也さんの取材の緻密さや、この作品にこめた想いというものがなんとなく

理解できました。 


私自身も含めて、多くの読者は直木賞受賞作である『邂逅の森』をモノサ

シにしてしまいがちですが、それこそは小説読みの浅はかさというもので、

熊谷作品の魅力である民俗や土着の要素を見逃してしまうのではないか

と思います。


下記にいくつかリンクを張っておきます。

田口召平さんには本書の巻末でも謝辞が贈られています。

あきた杉歳時記/第33回 「オエダラ箕のこと」 <月刊「杉」WEB版>

オエダラ蓑を作りました。<秋田市立太平小学校> 

オエダラ箕職人 7 田口召平さん(72)<秋田長寿社会振興財団>

21世紀への遺産 <広報秋田・秋田市>

秋田のイタヤ箕製作技術<文化遺産オンライン・文化庁>

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