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12-24(金)

「空白の叫び」 貫井徳郎



ふつうの少年がなぜ人を殺すのか。世の中への違和感を抱え、彼らは何を思い、どんな行動に出るのか―やがて殺人者になる三人の心の軌跡をたどった戦慄のクライム・ノベル。




<感想> ★★★★☆

少年犯罪を描いた本書はハードカバー二冊組。 文庫版は三冊組の長編

です。 性格も生育環境も異なる少年三人が殺人を犯すまで。 彼らが少

年院で過ごす日々。 そして、仮退院した「その後」を三部に分けて描いて

いきます。 私がもっとも優れていると感じたのは、彼らが殺人を犯すまで

の第一部です。


人が殺人に至るまでには、それなりの理由があります。 ところが少年犯

罪をテーマにした作品の場合、主人公をムルソーのように描いてしまう傾

向が強いように思います。 実際の少年事件の詳細を知ることができない

という事実が背景にあるとは思いますが、成人であると少年であろうと人

太陽のせいで人を殺したりはしないものです。


殺してしまう被害者との関係性。 その関係の中で彼らが考えたこと。 そ

してスイッチが入る瞬間。 それらを徹底的に描いていきます。 その筆は

秀逸としかいいようがありません。


後半はエンターテイメントに走りすぎた感も否めませんが、緊張感が緩む

ことはありません。 リアルで読み応えのある作品を読みたいとお考えの

方におススメです。

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