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12-13(月)

「いつかX橋で」 熊谷達也

土屋祐輔は、貧しいながらも大学進学を夢見て勉強に励む学生だった。しかし、空襲で一夜にして母と妹、父が残した家を失ってしまう。仙台駅北のX橋付近で靴磨きを始めた祐輔は、特攻隊の生き残り「特攻くずれ」の彰太と出会う。戦争がなければ出会うはずのなかった二人は、しかし互いにとってかけがえのない存在となっていく。パンパン・ガール、GI、愚連隊、人々で賑わう闇市―終戦直後の仙台で、絶望から必死で這い上がろうとした少年たち力強さを謳う青春長篇。

<感想> ★★★★☆

本書のタイトルになっているX橋はJR仙台駅の近くにある実在の跨線橋。 

現在は西側にビルが出来たのでYの形になっていますが、かつての形状

は>==<だったようです。 正式名称は宮城野橋だそうです。


さて、本書の主な舞台は敗戦直後のX橋周辺です。 現代でも東北地方

の中核都市である仙台ですが、当時この周辺は街の中心であると同時

に特殊飲食店街でもあったようです。 東京で言えば角筈(新宿・歌舞伎

町)ような雰囲気だったのではないかと思います。 


主人公は空襲で家族を失った17歳の祐輔。 そこに特攻隊の生き残りで

ある彰太、生きるためにパンパンガールをしている淑子を配しての青春グ

ラフティーといった展開です。 ハードカバー400頁はかなり長い作品で

すが、冒頭の空襲シーンからラストシーンまでぐいぐい引っ張られた私は

イッキに読んでしまいました。 


ご都合主義の展開や淑子のキャラ造りの甘さが気になりますが、当時の雰

囲気はそれなりに味わえるのではないかと思います。 


さらに個人的な感想をつけ加えるなら、メインキャストは私の父親とほぼ同

世代です。 この当時の状況を詳しく聞いたことはありませんが、父親はこ

んな青春時代をおくっていたのかなぁ~などと思ったりもしました。


この作品に興味をもたれた方は、『懐郷』という短編集に入っている『X橋に

ガール』
からお読みになってもいいかもしれません。 

懐郷

懐郷

価格:500円(税込、送料別)



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