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11-06(土)

「遠くの声に耳を澄ませて」 宮下奈都



くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。


<感想> ★★★★☆

ここしばらく世の中的には、水嶋ヒロさんが脚光を浴びているようですが、

小説好きのパンピー(←死語っすか?)的な視野から言わせていただけ

るなら、今もっもと注目を浴びているのは本書の著者である宮下奈都さん

なのではないかと思います。 


さて、本書はそんな宮下奈都さんの短編集。 「旅」にまつわる短めの作

品が12編収められています。 


まずは一番目の『アンデスの声』 祖父の最期に立ち会うべく、故郷に帰

る主人公の内省と祖父とのやりとり。 そして、謙虚に生きてきた祖父母

の「旅」を描く視点が秀逸です。 小僧時代にHCJB(アンデスの声)を聴

いていた私はその感覚をリアルの感じることができました。 地球の裏側

から届く雑音混じりの「サクラ・サクラ」。 見果てぬ国エクアドルから航空

便で送られてくるベリカード。 それはまさしく「旅」でした。 そんな私個人

の経験も踏まえているわけですが、この作品は秀逸で大半の読者はここ

でやられてしまうと思います。 


宮下奈都さんは今年に入って注目されるようになりましたが、地方に住み

子供さん三人を育てているアラフォー世代の作家さんです。 行間に垣間

見ることのできる独特の深みはパーソナリティーの一部で、若手の作家さ

んと一線を隔するオリジナリティーだと思います。 


この短編集は連作というわけではありませんが、いくつかの作品は他の

作品と登場人物がリンクしています。 あれ?もしかして・・・という程度で

すが、人物相関図を描くと明確になるのかもしれません。(笑) 

宮下奈都入門書としておススメです。


B.J.インタビュー/ 宮下奈都『遠くの声に耳を澄ませて』


先月新刊が出たようです。↓

田舎の紳士服店のモデルの妻

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価格:1,400円(税込、送料別)



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Comment


 

偶然ですね~~あと↓の記事

今読んでますよ、この本。初めに読んだのが、「よろこびの歌」で、これが二冊目です。楽しみです。

↓のシャンプーのお話、おかしくて、吹き出しちゃいました。きたあかりさんって、もしかしてそちらも「天才ですか?

 

ほっそさん

おはようございますぅ~♪

>今読んでますよ、この本。初めに読んだのが、「よろこびの歌」で、これが二冊目です。楽しみです。

おぉぉ~そりゃ偶然ですね。 
私たち赤い糸で結ばれているのかもしれませんね。(笑)
若い作家さんの作品もいいけど、自分と同年代の作家さんだと共感できる部分が多いように感じます。

>↓のシャンプーのお話、おかしくて、吹き出しちゃいました。きたあかりさんって、もしかしてそちらも「天才ですか?

人は追い詰められると何をするかわからない。というたとえ話です。

 

大注目!

TBさせていただきました。
私も宮下奈都さんに大注目中です。
新刊を早く読まなきゃと思いつつ、入手できずにいます。
どこかにひっそりと読まれていない作品など、ないのでしょうか?

 
 
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