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10-27(水)

「何もかも憂鬱な夜に」 中村文則



なぜ控訴しない?─施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井はまだ語られていない何かを隠している─。芥川賞作家が、重大犯罪と死刑制度に真摯に向き合い、生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。



<感想> ★★★★☆

死刑囚を担当する刑務官を主人公にした郷田マモラさんの『モリのアサ

ガオ』
がドラマ化されているようですが、本書の主人公も死刑囚と向き合

う刑務官です。 


さて、『土の中の子供』でそのキレ良さに惚れ込んで、新作をチェックす

るようになった中村文則さんですが、本書も相変わらずジメジメしていて

暗い雰囲気です。 鬱屈した主人公という著者の十八番キャラの内省を

中心に描かれていますが、そこに死刑問題や実際に携わざるをえない

現場の刑務官の心情なども織り込まれているので、途中まではもぉーカ

ンベンしてくれぇ~
ぐらい真っ暗です。 


しかし、そんな展開の中にあって、切れ味のイイ文章が読者を引っ張っ

ていきます。 エンタメ作品では、文章に緩急をつけたり、伏線を仕掛け

たりするテクニックを用いて読者を引っ張っていくわけですが、中村文則

さんの場合はもっと単純です。 私は、ただ単にこの文章をもっと読み続

けていたいという一心で読む進めました。 


着地点はそれほど悪くないので、疲労感だけが残るということはありませ

ん。 ネタばれするので詳しくは書きませんが、ジワジワとした感動のよう

なものさえ味わうことができます。

あえて、何もかも憂鬱と感じる夜に読むことをおススメします。

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