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10-24(日)

「緋い記憶」 高橋克彦



古い住宅地図に閉じ込められた思い出の町、あの少女の家は空き地とだけ記されていた…。凍りついた時のゆるやかな復讐が始まる―。表題作ほか7篇。




<感想> ★★★★☆

幅広いジャンルを手がける高橋克彦さんですが、第106回(1991

年下半期)直木賞受賞作
の本書は記憶にまつわる小説集です。 

一部ではホラーとして紹介されていますが、いわゆるスプラッタ

ーの要素はありません。


さて、子供時代の記憶で、そこだけ切り取られたように覚えてい

る場面はありませんか?たとえば何百回もやった缶けり遊びの

ただ一回。 その日遊んだメンバーや、その雰囲気を明確に記

憶している。 


問題は何百分の一であるその日だけが、なぜ記憶に残っている

か?です。 そこには無意識のうちに消去してしまった前後の脈

略があるのではないでしょうか? しかし、無意識の扉はかたく閉

ざされています。 その扉を無理にこじ開けようとする時の痛みと、

その扉の向こうにある真実を知ったときの戦慄を描くさまが秀逸

でした。 冒頭でスプラッターではないと申し上げましたが、それ

以上の怖さを味わえる秀作です。


あなたは、切り取られた場面の記憶をいくつ持っていますか?

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