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10-05(火)

「いつか響く足音」  柴田よしき


「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人…ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点。著者会心の傑作連作集。



<感想> ★★★★☆

限界集落という言葉をご存知でしょうか?

提唱者の区分けによれば 「65歳以上人口比50%以上」高齢化が進み、

共同体の機能維持が限界に達している状態。
だそうです。 過疎化が

止まらない地方をイメージされる方が多いと思いますが、それは都市部

にも存在しています。  高度成長期に雨後の筍のように造られ、完成

直後に入居した居住者の高齢化が進んでいる郊外の大規模団地。 

本書はそんな都市部の限界集落を舞台にした連作短編です。


さて、硬軟取り混ぜて、さまざまな作品を手がける柴田よしきさんですが、

へビィ(重い)な作品はハンパなくヘビィに描きます。 本書も例外ではな

く、登場人物それぞれの「今」とそこに至るまでの「過去」を描く筆はヨー

シャがありません。 フィクションといえどもここまで書くと、舞台になって

いると思われる多摩ニュータウンの居住者から訴えられるのではないか

?などと余計な心配をしてしまうぐらいです。


しかし、都市部の限界集落が抱える老人問題と、雇用形態の悪化で厳し

い状況におかれている若者の悲劇をリンクさせながらも、最後はホンワ

カ気分で本を閉じることができます。 このラストは出来過ぎかなぁ~とい

う気もしますが、かつてそうであったように、そこにまた多くの足音が響い

て欲しいという願いが込められているように思いました。


読んでいたらこのCM↓を思い出しました。





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