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09-12(日)

「葬列」 小川勝己


不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。そして、現実を感じることのできない孤独な女・渚。社会にもてあそばれ、運命に見放された三人の女と一人の男が、逆転不可能な状況のなかで、とっておきの作戦を実行した―。果てない欲望と本能だけを頼りに、負け犬たちの戦争がはじまる!戦慄と驚愕の超一級品のクライム・アクション!第二十回横溝正史賞正賞受賞作。

<感想> ★★★★☆

小川勝己さんの作品は『撓田村事件』を読んで以来二作目になり

ます。 『撓田村事件』は横溝正史テイストとふんだんに盛り込んだ

作品でしたが、本書は奥田英朗さんの『無理』桐野夏生さんの『O

UT』
を足して二で割ったようなアクション作品です。 


主な登場人物は、マルチ商法で転落した主婦と気弱なやくざ。 そ

して若く孤独な女です。 『無理』『OUT』に勝るとも劣らない導入

部はおぉぉ~と唸るほど巧いし、マルチ商法で転落していく主婦のキ

ャラクターも際立っています。 ただ、気弱なやくざのキャラクターが

中途ハンパで最後まで違和感がありました。 加えて中盤での弛み

具合は冒頭の巧さが際立っているせいもあって、かなり退屈です。 


しかし、一気にトップギアに入ったような後半の加速感と、締め付け

るような緊張の高まりは導入部以上に読ませます。 特にアクション

シーンの描写は秀逸で、劇画を読んでいるような錯覚さえ覚えました。 


前半★★★★☆、中盤★★☆☆☆、終盤★★★★★。

じっくり小説を読みたいという方にはおススメしかねますが、劇画チッ

クな作品を読みたいとお考えの方なら楽しめる作品です。 最後の一

行でチビってくださいませ。
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