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08-21(土)

「バーにかかってきた電話」 東直己

バー

いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。伝言を届け相手の反応を観察してほしいという。疑問を感じながらも依頼を果したのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになった。そして、ひとり調査を続けた「俺」が知ったのは依頼人と同じ名前の女が、地上げ放火ですでに殺されていたことだった。     バーにかかってきた電話


<感想> ★★★★☆

北海道在住の東さんはそれほどメジャーな存在ではありませんが、

国産ハードボイルドを読む人たちの間で評判のいい作家さんです。 

国産ハードボイルドはアタリ・ハズレのギャップが大きいのであまり

期待はしていませんでしたが、いい意味で裏切られました。


ススキノを舞台に素人探偵の「俺」が活躍・・・・なんて書くと78%ぐ

らいの確率でつまらない小説を想像しちゃうわけですが、文章を読

む限り著者はバリバリのチャンドリアン(レイモンド・チャンドラーフ

ァン)のようです。 若干軽いかなぁ~という気がしますが、基本をし

っかり抑えたハードボイルド作品です。


「・・・・私の家の近くに、児童公園があるの」

「へぇ。 そりゃ素晴らしい」

「そこで、子供たちが遊んでいるんだけど、中にひとり、悪いのがい

るのね。 他人のおもちゃを黙って使っては壊したり、なくしたり、

他人の自転車をワザと壊したり、それで、ケンカになるわけよ。 す

ると悪ガキの十八番があってね。 『証拠があるのか!証拠がある

のか!』ってね」

「面白いね」
 
「でしょ?証拠がなけりゃ、許されると思っているのね、その子は」
 
「バカだね」

「そう。バカ。でも、その子はきっと将来成功すると思うわ。 おもしろ

おかしく暮らしていけると思う。 こんな国のこんな社会では、ね」

「確かにね。 素晴らしい話だ」


ちょっと長いけど、私がぐぐっと来たところを引用しました。

私同様、ぐぐっと来た方は読んでみてください。 

読み終えたあとに、この箇所を読み返すとさらにぐぐっときます。

初読みの作家さんでしたが、しばらく読んでみようと思います。
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