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08-14(土)

「喪失記」  姫野カオルコ




33歳、処女。「女」であることを許さずに生きてきた歳月をいまゆっくりと咀嚼する…あまりにも素直であまりにも残酷な、生身の女の告白。



<感想> ★★★★★

やっぱ姫野カオルコさんスゴいっす。 私は今までこの作家をナメていた

かもしれない・・ そんなことを思った一冊でした。


さて、本書の主人公は33歳のイラストレーターです。 ふとしたきっかけ

で、頻繁に食事をするようになった男との会話を通して、一人の女性の

内面と社会との関わりを描いていきます。 


あらすじにも書かれている33歳、処女。が気になりますが、それを殊更

クローズアップすると、本書の核心に触れることなく読み終えてしまうこ

とになりかねません。 一人称語りで描かれる主人公の少女時代に注

目して読むと、多感な時期に経験したことが少女のその後にどのよう

に作用していくのかが、残酷にそして容赦なく描かれています。 これこ

そが本書のメインテーマだろうと思います。 


セックス云々ではなく、自分を女性として生きていくことを許さない主人

公の圧倒的な孤独と、圧力鍋の内側を思わせる主人公の心理描写が

秀逸でした。  


著者の生育暦ともかさなる本書は自伝的な要素が強いと言われてい

ます。 それを踏まえるなら『ツ・イ・ラ・ク』『リアル・シンデレラ』の読

み方も少し変わってくるかなぁ~と思います。


ちなみに本書は処女三部作の二作目です。

それぞれ主人公は異なるようですが、『ドールハウス』→本書→『不倫

(レンタル)』
の順番で読むのが王道のようです。

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